三笠宮崇仁親王殿下が、2016年10月27日、
薨去(こうきょ)されました。
100歳で、
これまでの皇族で最高齢でいらっしゃいました。
このニュースを新聞各紙が伝えていましたが、
確認した限りで、「薨去」と表現していたのは、
産経新聞のみでした。
(ほかに、サンケイスポーツ、ウェブのニュースサイト)
「薨去」の、「薨」は「死ぬ」という意味で、
特に諸侯、貴人が亡くなられた場合の尊敬語。
日本では、皇族や三位以上の人が死去する場合に使われます。
ところが、多くの新聞では、「ご逝去」
「逝去」「死去」といった表現をしています。
こうしたマスコミの表現に関し、
2年前、三笠宮殿下の第三子である
桂宮宜仁親王殿下が亡くなられた際に、
明治天皇の玄孫である竹田恒泰さんが、
皇族が亡くなられた場合には、「薨去」を使うと指摘。
主要なマスコミでは産経新聞のみが、
「薨去」と伝えたとしています。
なお昭和天皇が亡くなられた時には、
マスコミでは「崩御」を多く使われていた記憶があります。
崩御は、
天皇・皇后・皇太后・太皇太后の死去を表わす尊敬語。
また皇太子、親王、女院、摂政、関白、大臣などが
死去した場合には、「薨御」(こうぎょ)
という言葉も使われるようです。
(以上に関しては異動あり)
〇崩御(ほうぎょ)
天皇・皇后・皇太后・太皇太后の死去の場合
〇薨御(こうぎょ)
皇太子や大臣
〇薨去(こうきょ)=薨逝(こうせい)
皇太子妃や親王・親王妃や内親王、位階が三位(正三位・従三位)以上の者
〇卒去(しゅっきょ、そっきょ)
王や女王、位階が四位(正四位・従四位)・五位(正五位・従五位)以上の者
宮内庁、
《崇仁親王殿下薨去について》
http://www.kunaicho.go.jp/
「逝去」は、他人の死を敬って言う尊敬語。
《「薨去」の類義語・同義語》
http://dictionary.goo.ne.jp/thsrs/4573/meaning/m0u/
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