桑の実の思い出。汁を飛ばすと……。舌は黒紫。

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2017年7月15日、読売新聞の
投稿欄《ぷらざ》に、
《桑の実に甘い思い出》とのタイトルが。

高崎市の71歳女性の方からの投稿です。

自宅近くの河川敷の土手に
桑の実=「どどめ」に気づき、
小さい頃、その実を食べた
思い出について記していらっしゃいます。

竹筒に入れ、上から棒でつついて、
実を崩して食べていたそう。
これを「どどめつき」と呼んでいたとのこと。

甘くておいしいものの、舌が紫色になり、
服に付くとなかなか落ちないと。

桑の木はなくなり、
大人になって食べることななくなった。
60年前の甘い記憶を思い出させてくれ、
懐かしさに浸ったと。

自分も小さい頃、食べた記憶があります。

といっても街中に住んでいたので、
桑畑に行って、そこで実を摘んだ訳では
ありません。

母方の従兄弟の家からもらったのです。

従兄弟のお母さん(義理の叔母さん)の
実家の一帯が養蚕が盛んで、
桑の木(桑畑)を育てていたのです。

桑の実の季節は6月頃。

一粒一粒の大きさは
ブルーベリーを少し小さくしたくらい。
それが葡萄の房のように固まっていて、
色は熟すに従って、
赤色から黒紫色に変化します。

赤色のものは酸味が強いですが、
完熟して黒紫になったものは、
酸味が少なくなり甘みが強くなります。

また意外に果汁も豊富です。
不用意にかぶりつくと、
汁が飛び出し、投稿にあるように、
服につくと、とれなくて困ります。

父方の従兄弟の通っていた小学校の周囲も、
昔は養蚕が盛んだったので、桑畑がたくさんあり、
夏休み前には学校の行き帰りに、
桑の実を食べていたと聞いたこともあります。

それがとても美味しそうで、
うらやましく思ったものです。

やはり大人になるにつれ、投稿の方と同じように
桑の実を食べなくなってしまったのですけれど、
意外な所で、桑の実と再開しました。

アメリカのホテルです。

朝食に食堂に行ったら、
数多くのジャムが並んでいたのです。

その一つにマルベリーmulberryのものが。

トーストに塗っていただくと、
舌で懐かしさを感じました.

小さい頃に食べた桑の実の味に
よく似ているなと思ったのです。

調べてみると、マルベリー=桑。

マルベリーにも様々な種類があるので、
小さい頃に食べたものと同じとは
限らないのですが……。

またイタリアに行った時、
ドルチェのパイの中に
ブラックベリ-に
よく似た色のものが。

確かめると「geloso」だと。

これは桑の実のことで、
イタリアでも養蚕が行なわれていたので、
桑が栽培されていて、
野生のものもあるんだそう。

イタリアでは、桑の実は生で食べるより、
ジャムやタルトにして食することが多いようです。

何年か前、シチリアに旅行した時に、
桑の実で作ったリキュール
(LIQUORE DI GELSI)を飲んだことも。

アントシアニンが多く含まれているので、
目に良いんだそう。
カシスのリキュールに似た味でした。

生の桑の実、また食べて見たいですね。

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
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