「つま恋」、2016年12月25日で営業終了。先輩が何度も語ってくれた生涯の宝となる一夜の出来事。

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あの伝説的な吉田拓郎さんとかぐや姫の
野外コンサートが開かれた「つま恋」が、
今年2016年の12月25日で、営業終了するそうです。

《つま恋の一般営業終了について》
http://www.tsumagoi.net/

開かれて42年。
その間に吉田拓郎さんをはじめとする
多くのアーティストのコンサートが開かれ、
毎年、ヤマハ主催のポプコンも開かれました。

8月31日に知らされた掛川市や地元の人たちは、
町のシンボルとなる施設の閉鎖に
大きなショックを受けているようです。

残念ながら一度も訪問したことがありません。

あの吉田拓郎さんとかぐや姫のコンサートに参加した
という先輩から、何度も何度もその話を聞いて、
その姿をずっと想像しています。

「吉田拓郎・かぐや姫 コンサート インつま恋」
(「 75つま恋」、1975年昭和50年8月2日~3日)

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当時その先輩は、コンサート前日、東京から新幹線ではなく、
東海道線で掛川まで行き、バスはあったものの、
そこから延々と歩いて会場を訪れたそう。
(当時、掛川駅に新幹線の駅はなかった)

東海道線の中には、コンサートに参加する人たちが
たくさんいて、そこからすでに仲間意識が目ざめ、
期待に胸高鳴らせたといいます。

会場周辺には、すでに先乗りして
野宿をしていた若者がたくさん並んでいて、
熱気にあふれていたそうです。

今のようにどこにもコンビニや自動販売機があり、
ミネラルウォーターや飲み物が手に入れられる
環境でなかったので、並んでいるうちに暑さで
倒れそうになったと言います。

コンサートは、オールナイトで2日にわたるもの。
野外で行ういわば元祖夏フェス。

治外法権的な開放的な気分が充満していたそうです。

先輩の話を聞くまで気づいていなかったのですけれど、
この時、かぐや姫はすでに解散していて、
吉田拓郎さんが頼んで、このライブのためだけに、
復活させたとか。

ようやく暗くなった夕方から開演。
その時、会場全体に広がった
人々の熱気、どよめきの凄さ。
体全体が熱くなり、揺さぶられ、ふるえたと言います。

そこから延々とライブは続き、
明け方、繰り返された「人間なんて」の大合唱。

あの雰囲気、感激は、とうてい言葉でも、
映像でも表現できないと。

それからずいぶんたって、2006年には
再びこの吉田拓郎さんと
かぐや姫のコンサートがおこなわました。

その時に、先輩はどうしても外せない仕事、
家族の問題があり、駆けつけられなかったと
残念がっていました。

それにしても、若い時に、一生の宝となるような
体験をできたことは、本当にかけがえのないものだった
と言います。

まだ先輩にはこの「つま恋」の営業終了についての
感想を伺っていません。

けれど、先輩は次のように語るような気がしています。

あの体験は、たとえ営業終了しても、その場所がなくなっても、
自分の心の中には一生涯残り続け、時々姿を現しては
自分を勇気づけてくれる……。

そうした体験は若い時だけのものではありません。
これからでも、先輩の「つま恋」にあたるような体験を
積み重ねたいものです。

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
ブログ「トクダス」
https://nikitoki.blog.ss-blog.jp/
ブログ「人生やり残しリスト」
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亀の知恵

コメント

  1. 村松水香 C-18668 より:

    貴重はお話を目にして 正に「目からウロコ」です 掛川駅からもそれなりに離れている(そして途中の急坂!)環境を考えると目眩がしそう…当時の熱意・意気込みは半端ありません!! そんな大事な「聖地」に幕が降りる…アンコールも無い…「大人の事情」って残酷です…それを受け入れざるを得ない現実…それぞれのココロの宝箱に収納して 静かに退場するしかないようです…感謝と拍手で見届けましょう…!!