希少で高価な香料「竜涎香」、奄美の海外で発見。マッコウクジラの腸内結石。

スポンサーリンク
ニュースな言葉

マッコウクジラの排泄物で香料「竜涎香(りゅうぜんこう)」、奄美で見つかる。

2022年10月26日、東京新聞の夕刊に、マッコウクジラの排泄物で希少な香料である「竜涎香(りゅうぜんこう)」が、奄美大島の海岸で見つかったとの記事が掲載されていました。
竜涎香というのは、上に記したようにマッコウクジラの排泄物で、塊になっています。香水などに、
適量を使うと、やはり麝香(じゃこう)に似たとてもよい香りがするため、古くから香料として使われてきました。
これを見つけたのは、兵庫県芦屋市の25歳の男性。海岸で漂着物を拾う「ビーチコーミング」を目的に
奄美大島を3泊4日の予定で訪れ、海岸を巡ったところ、最終日の朝、奄美大島の北部の海岸の
波打ち際で白っぽい塊を発見したそうです。その香りからすぐに竜涎香とわかったとのこと。
いやー、すごい。ちなみに直径5センチ、重さ11グラムとのこと。

伯父さんの家の座敷に飾ってあった竜涎香

このニュースを読んで、まず思い出したのは、伯父さんの家の座敷に飾ってった竜涎香です。
今回は、重さわずかに11グラムとのことですが、伯父さんの家にあったのは、かなり大きな塊で
少なくとも100グラム単位のものでした。見た目は黒っぽく、所々大理石のような白い縞模様が
入ってて、ゴツゴツした感じでした。近くに寄って、鼻を近づかなければ、香りはわかりません。
伯父さんは、掛け軸、象牙(その頃まだ売買できた)などを持っていたのですが、それは、
近所にあった骨董店から買い求めていました。この竜涎香もそこから手に入れたようです。
自分が見たのは、小学生の頃。学校の図書室で鯨の本を読み、鯨はすてるところがなく、肉以外にも、
ひげは、文楽人形の頭のバネに使われる。マッコウクジラからとれる竜涎香は、香料として珍重される
といった記述があり、知っていたのでした。
もちろん本の上の知識だったのですが、それがこんな身近なところにあると知り驚きました。
ちなみに伯父さん曰く、その竜涎香の塊は、高知で見つけられたもので、田んぼ一枚分の価値がある
と話していました。いくらぐらいなんでしょうか。
少し前にテレビ番組で見たのですが、日本では、石垣島で発見された竜涎香がおよそ2億円と見て、
伯父さんの話は、案外、嘘では無かったのだなと納得しました。伯父さんがいくら支払ったのは
謎ですが。(なお伯父さんの家の仏壇には白檀、竜涎香入りの高級お線香があり、毎日、お線香が
3本、使われていた)

ビーチコーミング、海岸で漂着物を拾う。伊豆の伊東での思い出

もう一つ思い出したのは、ビーチコーミングです。一時期、伊豆の伊東、宇佐美に通っていたことが
あります。特に宇佐美の海岸には、よく出かけ、そこで様々なものを拾いました。
ちょうど、ビーチコーミングという言葉が一般に知られ始めた頃です。自分が拾っていたのは、貝、
そしてガラス。ビーチガラス、シーガラスと呼ばれるモノで、瓶などのガラスが砂や波で磨かれる
ことで、グリーン、ブルーなどの色で、円くすべすべになったものです。大量に拾えるので、すぐに
箱に一杯に。近所の子どもさんに分けてあげると喜ばれました。それで夏休みの自由課題を作った子も
いたようです。今でも書斎の箱にはその一部が残っています。
宇佐美の海岸ではかなり多くの人が、ビーチコーミングをしていたのですが、そこで聞いたのが、
この竜涎香。宇佐美でとれる訳ではありませんが、沖縄、奄美大島、さらには高知、和歌山など、
黒潮の流れる場所で見つかるそう。
竜涎香は、結石と記しましたが、マッコウクジラが大好きなイカを食べた時に残るイカの歯から、
腸を保護するための分泌物が固まって出来たもの。クマッコウクジラから出た後、海を漂います。
軽いのでプカプカ浮くんですね。そして漂流の間に、あの独特の香りが生まれるんだそうです。
(聞いた話なので真偽不明)
そしてこの香りは、犬が好むらしく、あるとき海岸に犬を散歩に連れて行ったら、犬が妙なものを
発見。確かめたら、それが竜涎香だったなんてこともあるんだそうです。こんな経験してみたい。
貴重で高価なキノコとして知られるトリュフも、独特の訓練をした犬に見つけさせますけれど、
犬の嗅覚ってやっぱりすごいですね。
このニュースを読んで、また沖縄(八重山諸島の石垣島)や伊豆を訪れ、ビーチコーミングをして
みたくなりました。

ビーチコーミング入門書、竜涎香を焚く

created by Rinker
Com Rose
¥2,480(2022/12/06 19:36:46時点 Amazon調べ-詳細)

竜涎香はアンバーグリス。最高は灰色、ついで黄色。黒色はランク下。

今回、鑑定を行ったのは、アンバーグリスジャパン。そう竜涎香は、琥珀に似ているところから、
「灰色の琥珀」=アンバーグリスambergrisというんですね。色ので質、グレードがわかるそうで、
上から灰色、青色、黄色、そして黒色といった順だとか。ということは、伯父さんの家にあった
竜涎香は、グレード的にはそんなに高くなかったのかなー。
なおこの団体は竜涎香の流通に取り組んでいます。
ちなみに商業捕鯨を行っていた時は、マッコウクジラの解体時にとれたため、比較的安定的に
流通量が確保されていたようです。しかし商業捕鯨がなくなってから、入手は困難となったみたい
ですね。なので、科学香料(アンブロキサン)がかわりに用いられているとのこと。となると
あの天然の竜涎香を使った線香は貴重なものだったんですね。
アラビア半島などでその価値が見いだされ、中国に渡り、さらに日本には、
室町時代に渡ってきたそうです。
クレオパトラ、楊貴妃なども、この竜涎香の香りを愛したとのこと。ロマンを感じますね。

Amazonサーチ
ニュースな言葉
スポンサーリンク
nikitokiをフォローする
亀の知恵

コメント