灯台が観光地として注目を浴びている。「灯台女子」も。新聞記事。
2023年2月1日、読売新聞夕刊に次のような記事が出ていました。
「海の目印」から観光地へ…造形美や景色、灯台に脚光
灯台に注目が集まっている。近年、日本の近代化とともに造られた西洋式灯台の歴史的価値や造形美が見直されているためだ。全地球測位システム(GPS)の普及で「海の目印」としての役割を失いつつある灯台だが、観光資源として活用する動きが広がる。(隅谷真、藤亮平)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230201-OYT1T50109/
新聞(紙、ネット)、雑誌、本、ネット情報からいかに企画を考えるか 情報源
この新聞記事ように、企画のきっかけとなるものは、いろいろあります。
新聞記事、雑誌、書籍などの活字媒体はかなりポピュラーですね。
これらは、すでにメディアの手が入っている二次情報なので、
本来は、直接、当事者、関係者など人や現場などからの一次情報が望ましいです。
しかし、なかなかそれは難しいですね。
(ネタを得るために、「人に会う」「街、施設に出かける」のはかなり大事)
というわけで、実際には、こうした新聞、雑誌の記事から企画を考えることは一般的です。
最近では、SNS、ブログ、HPなど多くの機関、会社、個人などが情報発信していますので、
それらをチェックすることも重要です。
記事から事実、要素をピックアップしよう
企画の出発点は情報源(ここでは新聞記事)の情報をしっかりつかむこと。
上には、この記事のリードを引用しました。
〇灯台に注目が集まっている。
〇灯台の歴史的価値、造形美が見直されている。
〇「海の目印」としての役割を失いつつある→GPSの普及
〇観光資源として活用する動き
その後、見出し、本文を読み進めます。
〇「SNSで話題」との小見出し
SNSの投稿で観音埼灯台を訪れたカップルを紹介(具体例、写真も掲載)
観音埼灯台、その説明が出てきます。
さらに「燈光会」という灯台に関する知識の普及に取り組む団体が。
https://www.tokokai.org/
全国16基の灯台を「のぼれる灯台」に指定。参観寄付金300円を徴収。
スタンプラリーも実施。
Twitter、Instagramでは、「♯灯台」で検索すると全国の灯台が表示。
〇続いての見出しは「活用各地で」。
北海道積丹町、神威岬灯台のレンズを観光施設で展示。
和歌山県串本町、潮岬灯台。1月に特別一般後期。
〇全国に3118基
最後は、海上保安庁。データを提示。3118基。ピーク時から200基減少。
維持管理費、年間数十億。
このため民間が清掃、点検するとともに、ライトアップ、一般公開をする仕組みを
取り入れた。23団体が活動。
〇囲みの記事。《1000年の歴史 重文指定も》
灯台の歴史、1000年以上前から。明治時代に洋式灯台の建造。
現在まで13基が重文指定。(地図で13基の灯台を示す)
「灯台守」が維持していたが、現在はいない。
フリーペーパー「灯台どうだい?」発行している学芸員不動まゆうさん。
コメントを掲載。
さらに補充、追加リサーチ
記事を読み、事実、要素をピックアップしたら、そこからさらにリサーチをし、情報を追加、
また確認します。
日本経済新聞に次のような記事が。
「灯台女子」安らぎ求め 文化財指定で人気拡大
2023年1月16日 11:30
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE100IY0Q3A110C2000000/
女子に人気として「灯台女子」との言葉が。
学芸員の不動まゆうさん。「燈光会」(東京)の三宅真二さんを紹介。コメントを出しています。
残波岬灯台(沖縄県読谷村)、安乗埼灯台(三重県志摩市)、愛知県美浜町の野間埼灯台が。
「灯台女子」をキーワードにネット検索を行うと、2018年、それ以前の記事が。
多くは、不動まゆうさんのインタビュー。
山口)「灯台女子」が語る魅力 不動まゆうさん(41)
有料記事聞き手・山田菜の花2018年10月31日 3時00分
https://www.asahi.com/articles/ASLBR65QVLBRTZNB027.html
「灯台どうだい?」
https://toudaifreepaper.jimdofree.com/
不動まゆうさんが2017年に出版した本。
Facebook灯台女子
https://www.facebook.com/toudaijoshi/
以下のようなプロジェクトも。「刀剣女子」にならい、灯台をイケメンキャラですか。
「灯台女子」来たれ! 「樫野埼」「潮岬」がイケメンキャラに
(2022年03月04日 14時30分 更新)
https://www.agara.co.jp/article/183855
全国各地にある灯台を擬人化するなどして魅力を発信する「燈(あかり)の守(も)り人」というプロジェクト
「燈(あかり)の守(も)り人」公式サイト
https://akarinomoribito.com/
灯台を取り上げる理由、必然性は。具体的な数字。記念日、記念年
企画となるためには、なぜその企画を今、とりあげるのか、その理由、必然性が求められます。
プロデューサーに、「なんで今、灯台をとりあげなくちゃいけないの」。
こう聞かれた時、あなたは、理由、根拠を答えねばいけません。
「灯台に注目が集まっている」「灯台女子と言われるくらい、女子に人気」。
「SNSでも灯台の写真、投稿が多い」。
「注目を浴びている」「ブームです」は、よく使われるのですが、なんとでも言える所があるので、
出来れば、具体的な数字が欲しいところです。
例えば、「犬吠埼灯台を訪れる観光客(女性)がここ数年、2倍になりました」(観光協会)。
「Twitterの灯台に関する投稿数が〇%上昇」。
また「灯台の日」とか「灯台に関する記念年」などがあれば、企画が通りやすいですね。
灯台記念日とは
https://www.kaiho.mlit.go.jp/soshiki/koutsuu/lighthouse-anniversary.html#:~:text=%E7%81%AF%E5%8F%B0%E8%A8%98%E5%BF%B5%E6%97%A5%E3%81%A8%E3%81%AF,%E6%97%A5%E3%80%8D%E3%81%A8%E5%AE%9A%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
わが国初の洋式灯台である「観音埼(かんのんさき)灯台」(神奈川県横須賀市)の起工日である1868年(明治元年)11月1日にちなんで、11月1日を「灯台記念日」と定めています。
この先に灯台に関するイベントがないか。
《灯台ノボリ ~灯台イベント盛りだくさん~》
https://www.tokokai.org/event/
終わってしまったが、
《灯台に登って、ととのう⁉日本初「灯台サウナ」フォトレポート
2023年1月14日 実施場所:恵山岬灯台(北海道函館市)
海と日本プロジェクト広報事務局 2023年1月18日 13時00分》
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001415.000077920.html
ネットなどで出てこない場合は、上記の不動まゆうさん、燈光会、燈の守り人、
海上保安庁、灯台を持つ地方自治体の観光局などに取材し、
イベントや、数字、取り上げるべき理由を探しましょう。
灯台好きな有名人。灯台に関する映画、ドラマ、本はないか
取り上げるべき理由、企画成立を補強する要素として、例えば、今、人気の若手俳優、タレントが
実は灯台が好きで、よく訪れているとか、これから先、灯台に関する映画、ドラマ(自局)が
公開される、放映される。もしくは灯台に関する書籍、雑誌の特集が発売されるなどがないか調査。
本
《本で遠くを照らしたい。心に残る灯台の本》
https://honto.jp/booktree/detail_00009242.html
映画だと「喜びも悲しみも幾歳月」「新・喜びも悲しみも幾歳月」が有名だが、古すぎる。
スリラー映画『ライトハウス』は、2021年7月公開。映画「光をくれた人」は2016年公開。
鳥羽・菅島灯台を映画の聖地に 4管と三重県が地域振興など包括連携
山本知弘2022年12月22日 10時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQDP7HTXQDDONFB009.html
映画「嘘を愛する女」(2018年)、長澤まさみさん、高橋一生さん出演。灯台が重要な役割。
下で5つもの灯台が取り上げられている。
映画「嘘を愛する女」のロケ地をめぐる旅
https://www.iyokannet.jp/course/6952
既存番組、また同種テーマの特番は放送されていないか
こうしたテーマ性を持った番組を企画する際には、既存の同種、類似企画がないか
調べておく必要があります。
カカクコム、テレビ紹介情報
https://kakaku.com/tv/
TVでた蔵
https://datazoo.jp/
すでに灯台を旅する番組が企画され、放送されていました。
BSテレ東 2022年10月30日(日) 16時00分~17時00分
《中村獅童の灯台見聞録 瀬戸内海編 ~灯台で繋ぐ人々の海への想い~》
https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_bstvtokyo/program/detail/202210/26615_202210301600.html
《『中村獅童の灯台見聞録2~灯台と巡る瀬戸内海の至宝~』》
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001220.000077920.html
「海と灯台プロジェクト」を運営する全国灯台文化価値創造フォーラムは、灯台の奥深い世界の広がりを魅力的に伝えるオリジナル知識紀行番組『中村獅童の灯台見聞録2~灯台と巡る瀬戸内海の至宝~』を制作し、BSテレ東にて10月30日(日)16時より放送します。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001220.000077920.html
同番組は、11月1日が「灯台記念日」であることにちなみ、日本財団と海上保安庁で設定した「海と灯台ウィーク」(11月1日~8日)の関連企画として推進しています。
歌舞伎俳優の中村獅童さん、フリーアナウンサーの笠井信輔さんが男木島灯台など、約700の島々が点在する海の難所『瀬戸内海』の灯台の歴史や特徴、独自の海洋文化や人々、産業などに迫る灯台教養エンターテイメント番組です。
上にも記した、全国灯台文化価値創造フォーラム(「燈の守り人」プロジェクト)。
なぜこの企画を10月30日に取り上げるのか。
《11月1日が「灯台記念日」であることにちなみ、日本財団と海上保安庁で設定した
「海と灯台ウィーク」(11月1日~8日)の関連企画》。
既存番組(ワイドショー、ニュース番組、情報番組など)のワンコーナーなら、
ここまでの理由付け不要ですが、やはり長時間の特番、単発番組だとこうした
理由付、根拠が必要ですね。
なおこうした企画を考える際には、同種、類似の企画(番組)がないかを調べることも必要です。
旅番組で行き先のひとつとして、灯台を旅した番組はいくつもあります。
そうした中、灯台がシニアに人気として、取り上げた番組が。
2018年。女子ではなく、シニアに人気と。
2018年1月18日放送 20:15 – 20:43 NHK総合
所さん!大変ですよ
https://datazoo.jp/tv/%E6%89%80%E3%81%95%E3%82%93%EF%BC%81%E5%A4%A7%E5%A4%89%E3%81%A7%E3%81%99%E3%82%88/1130893
なぜかシニアに大人気 魅惑の灯台ワールド
シニアが昭和35年のご成婚の際、お二人が訪れた宮崎の都井岬灯台を訪れているというパート。
その後は、「灯台女子会」と、女性に人気な灯台という切り口でも取り上げています。
また灯台切手のコレクター。そして灯台カード。これは灯台を創設して150年を記念して
上保安庁が制作したもの。11月1日から配布。(1868年に最初の灯台を建造。2018年が150周年。
2023年は155周年だが、ちょっと中途半端か)
取り壊される釧路町にある灯台の最後の日。
灯台好きな有名人。俳優で気象予報士の資格を持つ石原良純氏。
城、ダム、さらに灯台も好きだという。
叔父の石原裕次郎、裕次郎灯台。父は石原慎太郎。ヨットマン。
灯台に関する専門家:海上保安庁、燈光会、灯台研究者、元灯台守、
《海と灯台学をつくろう》
https://toudai.uminohi.jp/research/
不動まゆうさんの他に、灯台に関して、知識があり、体験も豊富な人はいないか。
《日本でたった一つの灯台ショップを、湘南江の島で見つけた
2018.05.18》
https://www.shonan-monorail.co.jp/sora_de_bra-n/2018/05/post-102.html
江ノ島で「ライトハウスキーパー」を経営する山口さん。
仲間と灯台愛好会「ライトハウスラバーズ」も結成。灯台巡りツアーも。
店主の山口さんは、日本の灯台100基くらい、海外灯台100基くらい、計200基の灯台を巡り歩いた筋金入りの灯台マニア
https://www.shonan-monorail.co.jp/sora_de_bra-n/2018/05/post-102.html
他の記事。《湘南別視点ガイド 松澤茂信》
https://www.shonan-monorail.co.jp/sora_de_bra-n/matsuzawa/
どのような企画にするのか。視点、切り口
以上のような調査、リサーチを踏まえ、どのような企画にするのか。
〇「歴女」「刀剣女子」など、「〇〇女子」の新たな一つとして、「灯台女子」を取り上げる。
その代表として、不動まゆうさんを紹介、話を聞く。(ラジオの場合、ゲストもしくは電話出演)
〇ブーム、流行として、ワイドショー、夕方のニュースの特集コーナーの企画として構成。
関東なら、犬吠埼灯台、観音埼灯台など。灯台のみならず、灯台周辺の観光スポット
(撮影スポット)、グッズ、グルメも取り上げる。来ている一般の人にインタビュー。
レポーター、不動さん。専門家のコメント。
また湘南の「ライトハウスキーパー」を訪れる。(沼南方面。石原良純)
〇旅番組、紀行番組として、「灯台巡りツーアー」。タレント(石原良純など)。
教養番組として。「灯台」とは。役割、歴史、現状。重文。とっかかりとして、
有名人(中村獅童、石原良純のような人、男性一人より、若い女性も欲しい)が、
例えば16灯台のうちいくつかを巡る。
それぞれの灯台の地元の人、関係者、専門家に話しを聞いて、灯台について学ぶ。
〇「灯台サウナ」のように、灯台と何かを結びつける。朗読、写真。
「灯台は船を導く」→「人生を旅する人を導く」。
悩みのある人に送る言葉(作品)を灯台で朗読する。
「最高の灯台写真を撮影しよう」 絶景の一つとして認識されている灯台。
最高の一枚をとるために、どこから、いつ、どうとればいいか。
カメラマン(写真家)と巡り、最高の一枚を撮影する。
(灯台の写真集、カレンダーを制作する。灯台カードはあり)
カメラマンは誰にする。以下の本のカメラマン。
野口毅(ノグチ タケシ)写真家。1957年福岡生まれ。日本の灯台撮影の第一人者。
〇灯台を舞台にした映像作品、文学作品を制作、その過程をドキュメンタリーに。プロジェクト。
「鳥羽・菅島灯台を映画の聖地に」という動きがあるが、
灯台を舞台にした映像作品が出来ないか。
映像作家、脚本家などに、足を運んでもらい、
ショートフィルムを制作してもらう。その過程と作品を放映する。
〇イベント「灯台甲子園」 一般の人(若者)が「灯台のある場所」を訪れ、様々な作品を創造、
競い合う。イベント、コンテスト。さらにその様子を番組化。
→地元の自治体とくんで、高校生、大学生など一般人が灯台を
モチーフに作品を作る。(俳句、短歌、写真、ムービー)
〇クイズ番組 「灯台王」決定戦 「東大王」ならぬ「灯台王」。
クイズで灯台に関する知識、体験を競う。
日本一の「灯台王」は誰だ。
(テレビ東京のTVチャンピオン」、フジテレビの「カルトQ」)
コメント