カストロ前議長の銅像建立禁止、遺言を尊重して。伯父さんの失敗。

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先日、亡くなったキューバのカストロ前議長。

キューバ革命から50年あまりにわたり、
社会主義政権を担ってきた指導者です。

弟のラウル・カステロ氏が、兄の遺志として、
フィデル氏の個人崇拝につながる銅像、
モニュメント建立や、建物、広場などに
名前をつけないことを表明しました。

社会主義政権で建国の英雄の一人でもある
カストロ前議長が、こんな考え方を持っていたとは。

社会主義の国々では、銅像を国中に立てたり、
遺体を永久保存して国民に見せたりといった、
個人崇拝を強いるところが多い中、意外でした。

そうそう遺言の中には、遺体を火葬にすることも入っていたそう。
これは上に書いたように、遺体を保存して、
個人崇拝の対象となることを防ぐためのようです。

この話を聞いて、とても感銘を受けると共に、
伯父の失敗談を思い出しました。

伯父は一代で先祖から受け継いだ土地をもとに、
商売を興し、成功を収め、富と名声を得ました。

もちろん一国の指導者には
及びも付きませんが、
なかなかに立派な人物です。

その伯父さんが「あれは失敗だった」と
何度も話してくれたのが、銅像です。

取引先の人が紹介した業者が、
家や会社にやってきて、
「あなたが作らないで、誰がこの地域で作るのか」
とまで言われ、いやいやながら、
銅像(胸像)を作ったのだそう。

家の中に飾る小さいものと、
もう一つは外に飾る大きめのものの2つ。

そのときは、自分でもこれまで頑張ってきた。
一つの節目、記念として作ろうと考えたのだとか。

けれど、出来上がって、家の中、
そして、会社の外にある銅像を眺める度に、
作るんじゃなかったと後悔していると。

その理由は?

立派な人物であれば、
「自分」で銅像を造るのではなく、
周囲の誰かまたが多くの人が、
作ろうと言い出すもの。

自分が造るというのは、
銅像の資格がないということなのだと。

がっかりと落ち込んでいた伯父に対し、
次のように伯母は言いました。

「造ってしまったものは仕方ない。
亡くなった後、やっぱりあの人は
銅像にふさわしい人だったと言って
もらえる人に、今からなればいい」。

伯父はこの言葉に救われたとも。
自分も伯母のこの言葉は、
身内ながらすごいと感じ入りました。

カストロ前議長の
遺言でこんなことを思い出しました。

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