神戸市の小学校で起こった
教師による後輩教師へのいじめ。
その加害教諭が先日、謝罪談話を発表しました。
その中で記されていたのは、
「被害男性が苦しんでいる姿を見ることは、
かわいがってきただけに本当につらい」
という文章。
この謝罪談話については、ワイドショー、
ニュース番組などで、司会者、コメンテーターなどが、
厳しく批判しています。
確かに理解出来ないですよね。
被害者を羽交い締めにし、
目や口に激辛カレーを押し込む映像。
とても「かわいがってきた」とは思えないだけに、
多くの人は、違和感を持ったのではないでしょうか。
個人的にこの談話で、
思い出したのは、相撲の世界です。
ご存じの通り、相撲の世界でも先輩力士が、
後輩力士に暴力、いじめを行い、問題となりました。
その際に、使われたのが、
「かわいがる」「かわいがり」。
相撲の世界で「かわいがり」とは、
本来は、心身鍛錬、しつけのため、
厳しい稽古をして鍛えること。
ところが、近頃、問題となったのは、本来の意味での
「かわいがり」ではなく、単なる鬱憤晴らしの暴力でした。
この「かわいがり」の名を借りたいじめ、暴力は、
相撲の世界だけでなく、スポーツ界さらには、
会社など広く一般的に使われ始めた
と言えるのではないでしょうか。
コトバンク《可愛がる》
https://kotobank.jp/word/%E5%8F%AF%E6%84%9B%E3%81%8C%E3%82%8B-468537
コメント