故郷から送ってきた十年熟成自家製味噌。知人がその味噌汁を飲みながら、感じた時の流れ。

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知合いの故郷は長野県。

蔵がある代々続く農家です。

東京に住む知合いのもとに、
故郷に住む親御さんから、
荷物が届きました。

あけて見ると、
味噌と梅干しが入っていました。

味噌を入れた容器には、
10年前の日付が書かれてあったそうです。

その日付を見て、
不意に記憶が蘇ったといいます。

知人が10年前に帰省した時に、
一家親戚総出で仕込んだ
味噌だったんですね。

梅干しも下の日付は違っていましたが、
同じ年に漬けたモノ。

そうどちらも十年物ということになります。

ご飯を炊いて、味噌汁をこしらえて、
おかずは梅干しのみの朝食をとったとのこと。

懐かしい故郷、というより
まさに実家の味を堪能したのでした。

自然に故郷の両親のこと、
田んぼ・畑のことなどを
考えたといいます。

十年前は元気だったご両親。
十年の間に、お母さんは亡くなり、
お父さんも小さく老いてしまいました。

お子さんはみな、
都会や長野の他の市町村で
暮らしているため、
広い家にはお父さん1人。

1人になってからも、
米作りは近所の親戚の力を借りながら
続けていますが、味噌造りも
梅干しを漬けるのも止めたんだそう。

家で使う味噌はずっと自家製。
古いものから順に使います。

けれど一緒に暮らす家族が少なくなったので、
味噌はちっとも減りません。

それでも毎日毎日、少しずつでも使い続け、
2017年の冬、ようやく10年前まで
来たんですね。

知合いは、それを悟りました。
そしてこらから将来のことに
思いをはせたといいます。

80代半ばのお父さん。
あと何年、元気で米を作り続けることが
出来るだろうか。

もう味噌は造っていないので、
後は仕込んだ分を消費するのみ。

お父さんは、亡くなるまで、
おそらく自家製味噌を食べ続けることが
できるだろうけれど、自分たちは、いつか
親が残してくれた自家製味噌を
食べ尽くす日がきてしまう。

そんなことを考えているうちに、
味噌以外の塩味を感じてしまったと言います。

話を聞いている内に、
こちらもぐっと胸が詰まって
返事もできなくなってしまいました。

 

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亀の知恵

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