先日、久しぶりにあった知合い。
日本酒の師匠ともいうべき方です。
新潟のご出身で、小さい頃から、
日本酒に親しみ、地元新潟の地酒をはじめ、
日本各地のお酒を発掘してきました。
東京の人が誰もが知らなかった久保田、
十四代など、ずいぶん前から教えてもらい、
飲ませてもらいました。
先日お会いした時も、日本酒が充実した
居酒屋に連れて行ってもらい、
日本酒を飲みながら話を聞きました。
80歳を目前にした今も、各地を回っているそう。
1ヶ月に一度は新潟に帰郷。
故郷のお酒を楽しんでいるのですが、
あまりにも華麗なお酒が増えてきているので、
ここ最近は、どっしりとした福島のお酒に
注目しているのだそう。
ずっと注目していたのが、
会津の廣木酒造本店の「飛呂喜」。
米の旨みが生きた濃密な味。
製造量が少ない割に人気が出て常に品薄。
都会はもちろん、地元でもあまり出回らないのだそう。
そうしたお酒を発掘し、蔵元を訪れ、
作り手と話をし、地元で、料理ともに、
そのお酒を味わうのが楽しみとか。
ただ知合いは、後悔もあるとのこと。
「若い時は次の機会はいつでもあると思って、
先送りにしたこともあるけれど、多くの場合、
結局、次の機会はやってこない。だから、
次の機会はないと思って、やりたいことは
その時にやらないと」。
今、頻繁に郷里に帰り、福島や各地を訪れるのは、
現役を引退したこともありますが、
そうした後悔をしたくないからと。
「今でも飲んでるけど、本当に美味しく、元気で
飲める期間ってそんなにないよ。飲めるときに
飲んでおかないとね」。
お酒のことだけでなく、
人生全般のアドバイスと受け止めました。
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