先日、NHKのドキュメンタリー番組
「ドキュメント72時間」で、
愛媛県伊予市双海町の
予讚線下灘駅を取り上げていました。
ご存じですか?
この駅は鉄道好きのみならず、
海に沈む夕陽が美しい無人駅として
多くの人を引き寄せているのだそう。
《2016年10月21日放送 「四国 海だけの小さな駅で」》
http://www4.nhk.or.jp/72hours/33/
番組の中に、「終活」の一環として、
この駅にやってきた男性も紹介されていました。
少し前、同年代の友達に会ったとき、
こんな話をしていました。
それは、若い時は、朝日が昇る光景にひかれたが、
今は、夕陽が沈む風景に心引かれるという話。
この下灘駅や、西伊豆など、
夕陽のきれいな場所に行き、
日が沈む瞬間をじっくりと眺めてくるのだそう。
彼曰く、「朝日は希望、活動を示し、
夕陽は物思いを誘う」。
夕陽を見ていると、
過去の様々な出来事が思い出され、
人生を振り返ることが出来るのだとか。
振り返った後は、もやもやと悩んでいたことが
すっきりとする気がするとも。
《日本の夕陽百選》
http://www.area-best.com/yuhi/yuhi100.htm
「枕草子第一段」では、
《秋は夕暮れ
夕日のさして 山の端いと近うなりたるに
からすの寝どころへ行くとて
三つ四つ 二つ三つなど
飛び急ぐさへあはれなり
まいて雁などのつらねたるが
いと小さく見ゆるはいとをかし》
とありますが、夕陽は秋に眺めるのが
一層身にしみるのかもしれません。
〇静岡県西伊豆町も、夕日で町おこしを実施。
「夕陽日本一宣言」
上の日本夕陽百選にも選ばれている
「大田子海岸」は、お勧めだそう。
《オレンジ色に照らされた絶景「世界の夕方」20選》
https://retrip.jp/articles/2203/
以前、横浜ランドマークタワーの展望台を、
夕方訪れたことがありますが、都会でも、
美しい夕陽が見られる場所がありますね。
自分の好みの夕陽の美しい場所を見つけに、
旅に行きたいものです。
〇1990年代、かつての双海町では、
「夕日で町おこし」をとして、
JR下灘駅での「夕焼けコンサート」開催や、
「双海シーサイド公園」(道の駅)の設置などを行いました。
(「しずむ夕日が立ちどまる町・愛媛県双海町)
その仕掛け人
観光庁のサイト内、《若松 進一(わかまつ しんいち)》
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/jinzai/charisma/mr_wakamatsu.html
〇日想観
仏教用語。極楽浄土があるという西に沈む太陽を見て、
その丸い形を心に留める修行法。
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