実家の家を整理する「親家片(おやかた)」が
話題になっていますね。
知合いに何人もいます。
話を聞いていると、
物理的にも精神的にも大変みたいです。
先日、聞いた話は、仏壇・仏具の整理。
その方のご実家は広い一軒家。
仏壇を置いている部屋は、仏間で、
そこに巨大な仏壇と灯明、花立て、
おりんなど様々な仏具が置かれていたそうです。
地方にいくとそうした立派な仏間と
大きな仏壇のあるお宅、ありますね。
知合いは東京のマンション暮らし。
お宅は全部あわせて、実家のの仏間くらいですから、
とてもそれらを持ってこられません。
そこで、その仏壇、仏具を処分し、
マンションにあう小さな厨子(ずし)を
新に買うことを決めたとのこと。
調べたら、仏壇を処分する前に、
僧侶などに「魂抜き(閉眼法要)」を
してもらわないといけないとわかったそう。
その方はご先祖様のお墓などは、
実家の近くに残したので、
菩提寺の住職に相談。
それは快く引き受けてくれたそう。
(お布施あり。位牌なども処分を依頼)
仏壇などの処分は一般廃棄物としてゴミとしても
出せるのですが、それはさすがに忍びないので、
あたらしく仏壇(厨子)も買うということで、
仏壇業者に相談。
そうしたらひきとってくれることになったそう。
業者が引き取りの下見に、
立ち会ったとき、思いも掛けないことを
いわれたといいます。
それは、「おりん」。
なんと純金で、
数百万の価値があるものだと。
ご両親などから小さい時に、
おりんについては、聞かされた記憶が
うっすらとあったようですが、
まさかそれほどの価値があるとは
思わなかったと。
そこでその「おりん」だけは、
マンションに引き取ることにしたと。
すべてが終わって安心している反面、
ご先祖様から受け継いだ仏壇・仏具類を
処分してしまったという後ろめたさは
あると言います。
さらに心配なのは今後。
お子さんが1人いらっしゃるのですが、
結婚を予定している相手も一人っ子。
両家の仏壇、墓を管理は大変。
まだ元気なうちに、今度は、
実家の墓もどうしようかと
頭を悩ましているとのことです。
この知合いに限らず、今後、
こうした問題はまだまだ多くなりそうですね。
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