杉良太郎さん、「俺はぼうふら役者」。その意味は? 「ぼうふら野郎」。悪口の裏の優しさ。

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少し前のことになりますが、
2015年5月26日付けの日本経済新聞の
「心の玉手箱」に、俳優の杉良太郎さんが、登場していました。

2回目は、《俳優 杉良太郎(2) 中江良夫先生の脚本
2015/5/26付日本経済新聞 夕刊》
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO87284640W5A520C1BE0P00/

杉さんの魅力を引き出す、中江氏が書かれた、
清水次郎長の名セリフが出てきます。
それは記事をご覧いただくとして、
そこに自分にとって、気になる言葉が出てきました。

《私は名優の息子ではない。歌手でデビューし、
役者の世界に入ったぼうふら役者。》

「ぼうふら役者」。
以前にも、杉良太郎さんは、
この言葉をインタビューで使われています。

《杉良太郎 歌手出身で二世でもないためイジメもあったと述懐》
2014.04.18 07:00
http://www.news-postseven.com/archives/20140418_251590.html

「歌手出身で基礎もない、名優の息子でもない、
どこで湧いたか分からないボウフラ役者がこの世界で生きていこうとすると、
『身分が違う』とイジメのようなものにも遭いました。》

ぼうふら、ボウフラは、蚊の幼虫。
汚い水たまりなどに、沸いて、水中を上下に泳ぎます。

昔は、町のあちこちにこうしたボウフラがわく水たまりが
あったのですが、最近は、ずいぶん少なくなりました。
けれど去年のデング熱騒ぎの時に、まだ意外にそうした蚊が
発生する場所が残っているものだと感じました。

蚊は血を吸い、かゆみをもたらすだけでなく、
様々な病気を媒介する厄介者。
その幼虫であるボウフラも嫌われ者です。

「ぼうふら役者」は、杉さんが述べられているように、
「どこで湧いたか分からない」、厄介者、嫌われ者
というさげすんだ表現ですね。

そうしたさげすんだ言葉として、「ぼうふら」とだけ
使う場合もありますが、「ぼうふら野郎」とも。

東京の下町の銭湯で、もうずいぶん昔ですが、
年配の男性が、近所の若い男性に向かって、
「このぼうふら野郎が、どこをほっつき歩いてたんだ」
なんて使っていたのを聞いた事があります。

この「ぼうふら野郎」ですが、言葉は悪いですけれど、
2人は昔からの知合いみたいで、一種ユーモアを込めた
言い方のようでした。

言葉は悪いが、腹は黒くない。
そうした言い方ができるのは、
長年、そして日頃の付き合いがあるから。

昔は、「ぼうふら野郎」に限らず、
そうしたものの言い方がありましたね。

けれど、今は、表面的な悪口はあるけれど、
その奥に、愛情やら思いやりだかが
感じられないように思えます。

逆に、摩擦を避けるために、
過剰に丁寧なものの言い方になったりも。

一見、乱暴なでも奥底に愛情を感じていた
おじさんたちの言葉遣いが懐かしくなるなんて、
年を取った証拠かなー。

 

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