「運鈍根(うんどんこん)」という言葉を
聞いた事がありますか?
これは成功するには、
幸運、鈍いくらいの粘り強さ、
そして根気の3つが必要である
という教えです。
(「運根鈍」という場合も)
小さい時に大阪の祖母、
大阪に丁稚修行に行った近所のおじさん
などから、教えられました。
なのでとても馴染みが深い言葉なのです。
大阪、それも商人の間で言われていた
という狭い範囲の教えではなく、
故事成語であり、
広く知られていた表現のようです。
昨日・今日と出張に出かけていたのですが、
出張先のバスの中で、年配の女性二人が、
この「運鈍根」について話していました。
久しぶりにこの言葉を聞いて、
祖母や近所のおじさんのことを
思い出したという訳です。
その二人が特に語り合っていたのは、
「運」について。
あの人は「運が良い」とか、
「ツキがある」とかいうが、
どうしたら、運、ツキをもてるのか。
あなたはどうしたらいいと思いますか。
それは「利他」を心がけることと。
利他とは、自分のことよりも、
まず他人の利益や幸福を考えること。
なかなか出来ないですね。
四字熟語だと
「忘己利他(もうこりた)」とも。
自分のことを忘れて
人のために尽くすことを言います。
年配の女性二人は、誰かにおまんじゅうを
もらったら、まず人にあげて、
食べてもらってから、自分が食べるとか、
我先にではなく、譲り合う心なんて
話していました。
なかなか出来ないことですよね。
そんな自分の心に刺さることを、
自分が聞こえるように話していたのは、
高齢の女性二人に姿をやつした仏様の
御心だったのかもしれません。
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