80歳でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さん。
2018年、85歳で、世界第6位の高さの
チョ・オユー(8201メートル)に登頂し、
そこからスキー滑降する計画。
さらに2023年、90歳で、もう一度エベレストに
挑戦すると計画しているそうです。
いやはやすごい人です。
三浦さんは、健康について多くの本を出されています。
2015年2月に出されたのが、「攻める健康法」。
スーパーな三浦さんの健康の秘密が明かされています。
若い頃からの冒険家であった三浦さん。
身体も丈夫で病気には無縁と思われるのですが、
実際は違いました。
もうこれは有名な話ですが、60代になって第一線を引退。
運動もせず、暴飲暴食を続けた結果、
164センチで体重88キロのメタボに。
心臓発作で病院に行ったところ、不整脈、狭心症で、
高脂血症、高血圧(190)で、高脂血症、
糖尿病の一歩手前で、腎臓もぼろぼろ。
「余命3年」と宣告されたそう。
この結果にショックを受けた三浦さん。
99歳でモンブラン、100歳でロッキー山脈をスキー滑走した
父・敬三さんのことを思い出し、一念発起。
健康を取り戻し、父に負けない何かをやろうと目標を立てます。
それが、70歳でのエベレスト登頂。
三浦さんは、具体的な数字のある目標を
たてることが大切と書かれています。
しかし、身体の状態はひどく、運動能力も落ちており、
運動を始めた時は、小学生が遠足で登る札幌の手稲山さえ、
途中で断念するほどだったとか。
そこで始めたのが、コマーシャルでも有名となった
足首にアンクルウエイト(おもり)を付け、
10キロから15キロの重いリュックを背負って、
街中を歩くこと。
「ヘビーウォーキング」です。
最初は、時間も短く、ウェイトも軽いものから始めたそう。
すこしずつ慣れてくるにしたがって、時間を延ばし、
重さを増やしていったんだそうです。
こうした運動、トレーニングの外に
心がけていらっしゃったのは、食生活の改善。
肉をたっぷりととる生活は続けたそうですが、
朝は、ヨーグルト、納豆、キムチなど発酵食品を取る
などして改善。
こうした食事療法で、上記のメタボリックシンドロームは
改善していったとか。
〇まず目標を立てる
年齢に応じて少しだけ高い目標。なるべく数値化できる目標をたてる。
〇仲間やライバルを持つ
三浦さんの場合は、お父様がロールモデルというかライバルになったよう。
〇自分の体力に見合った運動をする。特に足腰を鍛える。歩く。
歩けなくなると、一気に筋肉も衰え、
心臓・循環器も弱くなり、意欲も衰える。
運動は歩くことから始める。
〇「ヘビーウォーキング」
足首にアンクルウェイトをつけて歩く。
初めは1キロくらいから始め、体力に応じ、
負荷をあげていく。
ゆっくり、散歩がてらにブラブラ。
途中、本屋さんで立ち読みしたり、
ついでに買い物をしたりなど。
楽しみながら行う。
〇美味しいものを食べる
禁欲的になるより、好きなもの、美味しいモノを食べる。
美味しいモノを食べると栄養、体力はもちろん気力が出る。
〇効果がありそうなものは積極的に取り入れる
最新の治療を受ける。心臓手術など。
70歳、75歳でエベレスト登頂に成功。
しかし、それでも足の骨折をしたり、
持病の心臓病を抱え、80歳の登頂前は、
とてもエベレストに登れるような
身体ではなかったそう。
このため最新の医療の力も利用されています。
最新の心臓の手術を何度かに分けて行う。
また80歳前に検査したところ
男性ホルモンが低下しているのが判明。
男性ホルモンの低下は、体力、筋力、意欲の衰えに。
このため男性ホルモン補充療法も医師の指導の下、実施。
(具体的には2週間ことに男性ホルモン「テストステロン」を筋肉注射。
またED治療薬であるシアリスを週に2回程度服用)
いろいろと教えられることが多い一冊でした。
2015年2014年に出版
関連エントリー
《人生やり残しリスト》
《三浦雄一郎さん。エベレスト登頂に成功、80歳、史上最高齢。》
《「年寄り半日仕事」が成功のコツ。三浦雄一郎さん、帰国会見で語る。》
《三浦雄一郎さん語録。「諦めなければ夢は実現」「登るより、下りが大変」。》
コメント
毎日新聞 2015年08月12日 東京朝刊、《ネパール大地震:復興、祈るエベレスト登頂者 観光力で輝け 史上最高齢・三浦雄一郎さん/女性最年少・ニムドマ・シェルパさん》の記事。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150812ddm007030012000c.html
7月に国連世界食糧計画(WFP)の親善大使としてネパールを視察し、ヌムドマさんとの対談の様子が掲載されています。三浦さんは、来年2016年秋に、エベレスト遠征を予定しているとのことです。