ラサール石井さんが、60歳で東大合格するため、
受験勉強をされているのだそう。
芸名からわかる通り、東大合格者の多い、
鹿児島の名門校に入学されたラサール石井さんですが、
高校時代、さぼってしまい、東大には受からず、
早稲田大学に進学、中退され、現在に至っています。
還暦を前にして、教養、学問の大切さに目覚め、
現役の頃、果たせなかった東大進学を今、
目指しています。
ラサール石井さんは、心理学用語で言うところの
「未完の行為」=達しえていない心残りを果たそうと
されているんでしょうね。
そのラサール石井さんの近況が毎日新聞に記されています。
《人生は夕方から楽しくなる:演出家・ラサール石井さん
毎日新聞 2015年09月04日 東京夕刊》
http://mainichi.jp/shimen/news/20150904dde012070010000c.html
この記事でご紹介したいのは、そうしたラサールさんの
現在の勉強ぶりではなく、石井さんが中学校時代通っていた
進学塾の入江先生の言葉です。
高校受験の合格発表後のエピソードです。
石井さんは、ラ・サールに合格。
それをほめてもらおうと塾を訪ねます。
そこには、志望校に落ちてしまった生徒が来ていました。
《指導の厳しさから受験後に訪ねてくる生徒は決して多くはない。
特に、志望校に落ちた生徒が来ることはほとんどなかった。
「入江先生は感激して泣いたんですよ。そして、『お前にだけは本当のことを教える。
実は世の中ほど甘いものはない。人生は何回でもやり直しできるから頑張れ』
って言ったんです。あの厳しかった先生がそういうこと言うんだって、
横にいた僕も泣いた。落ち込んだ時、これほど救われる言葉はないなと」》
このエピソード、言葉は、個人的には、石井さんが、
ご自身の著書や以前のインタビューで何度も
紹介されていたので、知っていて、感激した言葉でした。
こうして久しぶりに出合うと、
初めて接した時の感動が蘇りました。
《実は世の中ほど甘いものはない。人生は何回でもやり直しできる》
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