一日にテレビを何時間、ご覧になっていますか?
高齢で一人暮らしの場合、かなり多いのではないでしょうか。
若い頃、1日3時間以上テレビをみていた人は、
そうでない人に比べ、40、50代になると、
記憶力が低下する確率が最大でおよそ2倍も高かった
との論文がアメリカの医学誌に掲載されました。
サンフランシスコにある退役軍人医療センターのティナ・ホアン氏と、
カリフォルニア大学サンフランシスコ校のクリスティン・ヤッフェ氏が、
25年間、およそ3000人を追跡調査しまとめたものです。
アメリカの医師会(AMA)の精神医学専門誌
「(JAMA Psychiatry」に発表されました。
http://archpsyc.jamanetwork.com/journal.aspx
《Effect of Early Adult Patterns of Physical Activity and
Television Viewing on Midlife Cognitive Function》
http://archpsyc.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2471270
○調査対象
シカゴ、ミネアポリス、オークランドなど全米各地の
18~30歳の男女計3257人
(実験開始時の参加者の平均年齢は25.1歳)
○調査期間
1985年3月~2011年8月31日(およそ25年間~
○25年目のテスト
DSST試験:1分間に同じ形の図形をいくつ見つけられるか
ストループテスト:文字の意味と色との違いを判別させる
RAVLT:言語の記憶などに関する検査
○結果
1日にテレビを3時間以上視聴していた353人は、
それ以外の被験者よりも記憶力が大きく劣っていた。
3時間以上視聴、さらにほとんど運動もしないという107人は、
3種類すべてのテストで、それ以外の人に比べて記憶力が半分程度。
→結論
20代半ばに運動せず、長時間(1日3時間以上)、
テレビを視聴すると、中年になってから、
記憶力の悪化を招く
テレビを長時間視聴する人は、視聴中、
座ったままなので、運動不足で、高血圧になりがち。
さらにジャンクフード、ジュースなどをとり、
高血糖となる傾向がある。
テレビを長時間見ることは、記憶力の低下に加え、
鬱病、貧しい食生活に関係している。
問題点の指摘
テレビに視聴時間は、被験者の自己申告であり、
さらに参加者のうちおよそ3割が、
実験を途中で離脱しているのでどこまで正確か
と批判も。
○インターネット、スマートフォンの長期間の使用は?
テレビだけでなく、パソコン、スマートフォンなどを
1日長時間使う生活が、脳、体に悪影響を与えるとして、
専門家が警告を発しているのは世界的な傾向。
最近、知合いの人から言われたのは、
テレビ、パソコンにしろとにかく
「イス、ソファーに20分以上、座り続けるな」
ということ。
ずっとテレビやパソコン画面を見続けていて、
体を動かさないことは、目や脳を疲労させ、
運動不足を招くと。
なので、20分ごとにテレビ、パソコンの使用は
中断して、立ち上がり、体を動かしなさいと。
仕事でパソコンを使うことが多いのですが、
以来、15分にタイマーをセットし、
時間がきたら、ともかく立ち上がり、トイレに行ったり、
お茶を飲んだり、また軽い運動をしたりしています。
母も同じような指摘を
かかりつけのお医者さんなどから
言われたよう。
このためテレビを見るときは、コマーシャルごとに、
テレビの前から離れ、足踏みしたり、部屋の中を
歩いたりしています。
(午前10時と午後3時からはテレビ体操をしている)
他に勧められ、実践しているテレビの見方
○テレビの役立ち情報をメモする
○テレビで仕入れた知識を家族、友人に話す
(番組を見たあと、そのテレビの内容を思い出す)
○ドラマなどを見ているとき、
俳優、出演者などの芸名を言ってみる。
○ニュース番組ではアナウンサーの読み上げた
ニュースを後追いし、言ってみる。
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