認知症予防にカレーが良い、
ココナッツオイルがよい
などと言われています。
認知症を予防、発症しにくくし、発症しても
症状の進行をなるべくゆるやかにするためには、
どんな手段があるのか?
患者数が増えているだけに、日本のみならず、
世界的な関心事となっていて、
研究も進展しています。
アメリカ・シカゴのラッシュ大学医療センターの
研究チームが、MINDと呼ばれる食事療法を
2年かけて研究開発し、発表しています。
MINDとよぶ食事療法は、アルツハイマー病の発症リスクを
引き下げる効果がある可能性ありとわかったそうです。
医学雑誌「アルツハイマーズ・アンド・ディメンシア」に、
http://www.alzheimersanddementia.com/
その研究論文が掲載されました。(2015年2月11日)
3つの食餌療法が比較対象されています。
1つは、地中海式食事療法
2つめは、DASHという食事療法。
これは高血圧を抑制するための食事療法です。
そして3つめが、上の2つの食餌療法のメリットを
取り入れたMIND食。
どれも効果があったのですが、
最も効果があったのが、
MIND食だったのです。
では、MIND食とは具体的に
どんな食事なんでしょうか?
〇1日に全粒の穀物3回以上。
〇葉物野菜を週6日以上
〇さらにもう1種類以上の野菜を1日1回以上。
〇ベリー類は週に2回以上。
〇鶏肉も週に2回以上。
〇豆類は週に3回以上。
〇ナッツは週5回以上。
〇魚は週に1度以上。
〇ワインは1日グラス1杯(300ミリリットル以下)。
〇オイルはオリーブオイル。
制限する食事は?
〇赤身肉は週4回以下。
〇揚げ物、ファストフードは、週1回以下
〇チーズは週1回以下。
〇バターは1日に1回大さじ1杯未満、
〇スイーツは週5回以下
などです。
なお、MIND食の場合、完全に実行せず、
部分的に実践した場合でも、アルツハイマー病の発症リスクが
35%下がったという結果が出ています。
地中海式食事療法、DASH食は部分的に実践しても、
発症リスクに影響はなかったので、MIND食はそれだけ
実行しやすいということになりますね。
《MIND diet associated with reduced incidence of Alzheimer’s disease》
http://www.alzheimersanddementia.com/article/S1552-5260%2815%2900017-5/abstract
《NEW MIND DIET MAY SIGNIFICANTLY PROTECT AGAINST ALZHEIMER’S DISEASE》
https://www.rush.edu/news/press-releases/new-mind-diet-may-significantly-protect-against-alzheimers-disease
今後、研究の進展により、新たな食材がリストに
加わる可能性もあるようです。
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