経営コンサルタントの経歴詐称問題で、
熊本の中高時代の同級生が、高校時代、
同級生から彼が「ホラッチョ〇〇(名字)」とか
「オッペケペー〇〇(名字)」と呼ばれていたと
報道されていました。(週刊文春)
そして「ホラッチョ」は熊本弁とも。
しかし熊本の人の中から、そうした言葉は
言わないし、聞いたことがないとも。
この言葉を聞いたときに、真っ先に浮かんだのが、
ビートたけしのオールナイトニッポンで
ネタにしていた浅草のトロンボーン漫談の
ホラッチョ宮崎です。
ビートたけしさんは弟子に変わった芸名をつけることで
知られていますが、そのきっかけとなった芸人の一人と
言われています。
番組に登場したのが、演歌歌手の村田英雄ネタが
盛り上がっていた、1981年ころ。
たけしさんと放送作家の高田文夫さんが、
タレント名鑑かなにかで見つけたとかで、
ホラッチョのほかにも、おかしな芸名の
芸人の話で盛り上がっていました。
(「思わず笑ってしまう芸人の芸名」)
その後、若者の間ではやったので、
おそらくそこから、
このあだ名がついたと思うのですが……。
ホラッチョのホラは、おそらく「法螺吹き」から。
物事を大げさに言う人、でたらめ、嘘ばかり言う人のことです。
ホラ貝を吹く人、修験者のことですが、
吹くと大きな音が出るところから、
上のような意味になったとされています。
後ろの「ッチョ」というのは、日本語だと、
単なる語呂からつけられているものと思われます。
方言の中にも、「…っちょ」となるものがありますね。
「隅っこ」の事を「すみっちょ」とか。
ちなみにイタリア語では、「-accio」(アッチョ)と
語尾につくと、「やっかいもの、手に負えない」
という蔑(さげす)んだ、悪い意味合いになります。
例えばragazzo(少年)がragazzaccio (やんちゃな少年)
といった具合です。
ホラッチョにはユーモラスな音の響きが感じられますが、
それとともに、何か侮蔑的な意味会いを受け取るのは、
自分がイタリア語を少しばかりかじっているせいでしょうか?
軽蔑辞-accio
poveraccio かわいそうなやつ、気の毒な奴
「オッペケペー」。
博多生まれの明治時代の俳優で新演劇の祖。浮世亭〇〇(まるまる)で
落語家として寄席に出演。オッペケペ節で人気者となる。
そののち壮士芝居を結成して上京し、新演劇をおこした。
妻の貞奴は日本初の女優であり、二人で日本演劇界初の
海外公演を行った。東京に川上座、大阪に帝国座を建設した。
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