筍を口にすることが多い季節です。
あなたはお好きですか?
先日、高齢の知合いの人から、
筍にまつわるショックな出来事を
教えてもらいました。
1点目は、筍のアクの取り方。
小さな筍でほりたてのものは、
あくをとらずに食べられるそうですが、
一般には、アクを取りますよね。
おそらく多くの方は、
米ぬかに唐辛子で、煮てアクを取っていらっしゃるのでは?
その方も長年そうしていたよう。
ところがあるとき、それでは、あくはとれない。
それより簡単にアクを確実にとる方法があると。
それは、大根おろしにつけておくという方法。
(ほんのわずか塩を加えるとさらによいそう)
これは、西麻布の日本料理店、分とく山の
野﨑料理長が考え出したという方法。
NHKの番組などでも、実験して、その効果が確かめられたんだとか。
2点目、こちらは、言葉の問題。
「雨後の筍(うごのたけのこ)」。
あなたはこの意味をご存じですよね?
その方は、通常でも成長が早いが、
雨が降った後は、さらに筍の成長が早い。
なので、成長が早い、変化が早いといった意味で
使っていたそう。
ところがこれ、違うと。
雨が降ったあとは、筍が次々と生えるので、
同じようなことが次々起こる、もしくは、
物事が次々に現われたり起こったりすることの
たとえとして使うのが正しいと。
もう1点教えてもらったのですが、
この場で紹介するのにふさわしくないので省略。
これで、その知合いの方が言いたかったことは、
長年、信じていることでも、間違いや勘違いがある。
これは正しいことなのか、なぜそうなのか
と常に問い続ける気持ちを忘れてはならない
ということでした。
常識と思っていたことでも、
時代が変われば変化することもある。
またその常識自体、ちゃんと検証されていないこともある。
なので、常に自分が正しいと思っていてはいけないとも。
筍に限らず、常識とか、正解
と思っていることが、違っていたり、
こちらが勘違いしていることが
あるのかなと考え込んでしまいました。
〇箍を外す(たがをはずす)
〇羽目を外す(羽目を外す)
「はめ」は、「はみ(馬銜)」。
荒馬をならすために、口にくわえさせて
しばるなわのこと。そこから変化。
「羽目」は、もともと板を並べて張った壁。
羽目《×羽目→はめ》
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