ドラマ「愛という名のもとに」。
40代以上の方は覚えているのではないでしょうか?
今から24年前の1992年1月9日から3月26日まで、
フジテレビで放送されていたテレビドラマです。
平均視聴率24.7%、最終回は32.6%。
出演していたのは鈴木保奈美、唐沢寿明、
江口洋介洞口依子、石橋保、中島宏海、
中野英雄など。
脚本は野島伸司。
主題曲は浜田省吾の「悲しみは雪のように」。
この曲をきくとドラマとあの頃を思い出します。
ダイヤルQ2、フィリピーナに騙されるなど、
当時の世相、ニュースを取り入れていました。
大学のボート部で苦楽をともにした
7人の男女の人生模様が描かれています。
その中で、唐沢寿明が演じていたのが高月健吾。
大学を卒業した後、商社に就職するのですが、
国会議員である父親(竜雷太)のあとを継ぐために
退社し秘書となります。
潔癖でまっすぐな性格の彼。
ゴルフ場の建設に絡んで不透明なカネを
父が業者からうけとっていたことを知り、
悩んだ末に、父を告発したのでした。
(最終回。父は息子に将来、政界に進出する際に、
実の父を不正で訴えたことを武器にせよと言い、政界を引退する)
ながながとこのドラマについて書いたのは、
2016年6月7日、東京新聞のコラム「筆洗」に
このドラマについて書かれていたから。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016060702000122.html
コラムの筆者は、新米記者時代、
話を聞くため、ある国会議員の議員宿舎を訪れます。
議員は記者を迎え入れますが、
テレビドラマを見るので話は待ってくれと
告げたので、しかたなく二人でドラマを見るはめに。
それが、「愛という名のもとに」だったのです。
その国会議員は、テレビを見て、
目を潤ませていたと言います。
記者はその後、記事にもならぬ
国会の見通しを聞いて帰ったとのこと。
コラムでは、国会議員の
その後の情報を付け加えています。
その議員は、当選を重ね出世。
しかし現金授受問題で刑事告発され、
嫌疑不十分で不起訴処分になり、
昨日、政治活動を再開したと。
さらに私が付け加えるなら、
その議員の父親は国会議員。
大学卒業後、民間企業に就職しますが、
父の秘書となり、父の引退を機に、出馬。
父の地盤を譲り受け当選して今に至っています。
まさにドラマの唐沢寿明さん演じた役に
似ていますね。
筆洗のコラムニストは、
次のようにしめています。
《あの夜のことを思い出すことはあるだろうか》
このドラマを作る際に参考にしたという映画。
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