ちょっと気が早いですけれど、
まもなく9月1日。
この9月1日と1月17日、
そして3月11日に、
備蓄食料などの点検・補充を
することにしています。
点検して、消費期限が近いものは、
次のものを用意したら、すぐに
消費すなわち食べることにしています。
先日、台所の食器棚の下にしまってある
缶詰・瓶詰めを母が点検しました。
するとその中の「カニ缶」の消費期限が
近いことがわかりました。
これは母や自分が買ったものではなく、
お中元かお歳暮でいただいたもの。
タラバガニの脚肉が
たっぷりと入った高級品です。
このまま期限が切れて
捨てるのはもったいないと
その日の夕食に開けて食べることにしました。
小さい頃、カニ缶といえば、高級品。
なかなか食べられなかったものです。
それは母も同じ。
そのカニ缶は、わが家で通常買っていたものより、
さらに高級な贈答用のものなので、
とても期待して、缶切りであけ、
白い紙を開き、身を取り出して
お皿に盛りました。
母と一緒に大きな脚肉を口にしました。
しばらくして、どちらからともなく、
「思ったほど、美味しくないねー」。
そうなんです。
昔は美味しい、貴重と思ったカニ缶ですが、
久しぶりに食べてみると、そんなに美味しくはない。
消費期限が近いからでしょうか?
いやいや、缶詰の味は消費期限間近でも
そんなに落ちはしないと聞くし……。
これはどうしたことなんでしょうか。
二人の結論としては、
冷凍とはいえ産地直送の
タラバガニ・ズワイガニを
食べ慣れたからではないかということに。
今、グルメな缶詰がたくさん作られ、
缶詰バーなども次々とできるなど、
缶詰のおいしさがクローズアップされ、
人気となっています。
けれど一方で、上のカニ缶のように、
缶詰以外に、簡単により美味しいものが
手に入るようになった素材は、
昔ほど、ありがたみがなくなってしまった
のかもしれません。
母と一緒に、昔のカニ缶の貴重さ、おいしさを
懐かしく語り合ったことでした。
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