何年か前に定年を迎えた知合いの女性。
定年になったら、あれもやりたい、これもやりたい
と思っていたことがたくさんあったそう。
けれど、現実は、思っていたことの十分の一も
実現していないとのこと。
なぜだろうと思って、定年後の生活を振り返ってみたそうです。
そこで、気づいたのは、
1日のうちテレビを見ている時間の長さ。
朝、ご飯を食べながら、そして洗濯、片づけをした後、
なんとなくテレビをつける。
お昼。
ご飯を食べながらテレビ。
その後も、ワイドショーなどを見て、
気づくと午後3時。
そこから買い物に出かけ、帰宅後、
夕食の準備をしながらテレビのニュース番組など。
夕食をたべる時もテレビがついています。
その後、片づけ、お風呂の準備。
終わった後、リビングでドラマなどを見る。
テレビを見るときは、画面を見ず、
音だけを聞いていることもあるのですが、
テレビのあるリビング近辺にいるため、
他の用事が出来ない。
働いている時は当然ながら、朝と夜のニュースと
ドラマくらいで、テレビを見る時間は、
一日1時間半もなかったとのこと。
見たくて見ているテレビ番組はほとんどなく、
惰性で見ているものが多い。
民放の場合、間にはいっているコマーシャルが
いやになるほど多く、イライラする。
少しは動かないとということで、コマーシャルの間、
足の上げ下げ、ストレッチなどをするものの、
運動不足は否めず。
本を読んだり、自分の趣味に使う時間がほとんど
なくなっていることにも気づいたといいます。
果たして、自分はここまでテレビにつきあう必要があるのか。
そう思ったそう。
テレビを捨てるという選択肢も
考えたそうですが、要は使い方であると。
役に立つ番組、情報もあるので、
それを利用するために、こう決めたそう。
〇テレビの予約視聴機能を使い、見たいものだけ見る。
生で見るのは、ニュースのみ。
〇それ以外は生では見ず、基本的に見たいものを選んで
録画し、後で好きな時間に、コマーシャル、時には、
番組の一部も飛ばしながら、見る。
〇テレビを見て、役に立つと思った情報は、メモしておく。
それを人に教えてあげる。また感想も文字にして残す。
この自分なりのルールを決めて実行。
時間に余裕が出来、外にも行き、友達とあったり、
美術展に入ったり、催しに参加したりすることが増えたそう。
知合いの場合、それまで見たテレビ番組のほとんどは、
見なくてもすむもので、時間泥棒だったとわかったと言います。
それがわかり、他のことが出来るようになっただけでも
かなりトクした気分ですが、好きなものだけを、自分のペースで
自分が好きなように見られるので、イライラがなくなり、
精神的にもずいぶん楽になったそう。
いままで当たり前だと思ったことを見直す。
それには毎日の中の時間泥棒がなにかを知り、
それをどうにかすることから始めるといいのかもしれませんね。
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