知人が新しいマンションに引っ越しました。
その様子を尋ねたら、
「危ない。このままだと社会から隔絶される」
なんてことを話し始めました。
「何事か?」と思って聞いたら、
次のようなことでした。
家賃は以前とほとんど変わらないものの、
今度のマンションはほぼ新築で新しい。
なので最新の設備が充実しているんだそう。
断熱がしっかりしているので、
冷暖房はよく効く上に電気代も安い。
以前との違いに驚いているそう。
さらに大きく変わったのは、テレビ、
インターネット、電話などの環境。
これまでは別々だったのが、
そのマンションでは
3つ一体となった契約ができるよう。
それを申し込んだら、
数多くのテレビチャンネルが見られる上、
インターネットも高速に接続でき、
電話も格安になっんだそう。
お風呂は自動給湯でさらに
浴室乾燥もついているので、
雨の日もOK。
最近の東京のように雨続きでも、
浴室に干しておけば、乾いているので、
とても楽になったと言います。
聞いているといいことばかりなのに、
なぜ社会から隔絶なんていうのか?
それはずばり家が快適すぎて外出しない
ということのようです。
これまでだと映画、ライブを見に行ったりしていたのが、
すべてCATV、ネット動画でことたりる。
というか、見たいもの聞きたいものが
ありすぎて、時間が足りないと。
またインターネット及び無線Wi-Fiで
インターネット通信が部屋のどこでもでき、
ネット通販で、スーパー、コンビニのものなど、
なんでも買えるので、外に買い物に出る必要がない。
休みの日は、これまで買い物や催し物に出かけていたのに、
ついつい家にいてしまう。
外に出ていてもすぐに帰ってくるようになってしまったそう。
それに伴って、友達、知人など人と会う機会が
めっきり減ってしまったといいます。
なので「引きこもり」状態で、
社会から隔絶すると感じたようです。
知人は座職。
家が仕事場でもあり、通勤がないので、
余計そう感じるのかもしれません。
別の家=仕事場の知合いは、
そうしたことにならないように
毎日、ウォーキング、またカフェなど
行きつけの店に行くことを日課とします。
先の知合いも、近くの24時間スポーツクラブに
入会し、週に3回は通おうかと言っていました。
母がかかりつけのお医者さんも話していたことですが、
高齢になると、外に出る機会が減る。
そうすると運動量が減り、筋肉が衰える。
そうなると転倒などの危険性が高まるのだそう。
そうした肉体面だけでなく、精神面でも大きな影響が。
家の中だけだと、環境が同じなので、脳への刺激が少なくなる。
外に出で、人と会話したり、周囲を眺めるだけでも、
五感を刺激し、脳を活性化する。
その刺激は、家の中で、映像を見るのに比べ、
何倍もの刺激量、情報量だそう。
なので出来るだけ、毎日、外に出る習慣を作る方がいいと。
なるほどと納得しました。
長い時間、自分がいる場所を快適にすることは大切。
ただその環境にどっぷりつかってしまわないように
気をつけねばと感じました。
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