少し前、久しぶりに一緒に食事をした知人から、
「あれ、少し食べるの早くなったねー」と
言われました。
自分では全く意識していなかったので、
ショックを受けました。
以来、食事の時には、ゆっくりしっかり噛み、
時間をかけて食べることを改めて心がけています。
というのも、小さい頃に、あるご近所の
お金持ちのおじさんから次のような話を
教わったからです。
「お前。お金持ちになって、健康で長生きしたいか?」
「はい」と答えると、
「お前だけに、その方法をタダで教えてやろう。
これを出来たら、病気をせず、長生きでき、金も貯まる」
本当かといぶかしながらも、身を乗り出すと、
おじさんも身を乗り出して、耳元でこう言ったのです。
「毎日3度、ご飯をたべとるやろ。
その時にな、1口100回噛め。
ご飯もおかずもみんな1口100回噛むんやぞ」。
少しがっかりしました。
父母、年上の人からもいつも同じように
言われていたからです。
「ご飯はよく噛んで食べなさい」と。
「お前の顔には、
『なんだそんなことか』と書いてあるな。
誰でも知っていることかもしれんけど、
今度、飯を食うときに回りをよーく見てみろ。
ちゃんとこの教えを守って1口100回しっかり
噛んどるものはおらん。簡単なことも
できん者に成功する奴はおらん」
一口100回噛むことで、
食べ物が小さくなり、
また唾液がたくさん分泌される。
食べ物が小さくなることと十分な唾液で、
消化を助け、胃腸の負担を減らす
またゆっくりじっくり噛んで食べると、
適量でも満足でき、バカ食いしなくなる。
(後で知りましたが、満腹したという信号が
脳につたわるには満腹してから10分かかるとか、
20分かかるとか言われているんだそう。
その間にどんどん食べてしまうと腹八分目どころか、
腹十二分目と無駄食い、バカ食いすることになるようです)
また噛むことで、顔の筋肉を動かし、
脳を刺激し、脳を活性化させるとも。
おじさんは、黙って噛べることは、
座禅に通じるとも語っていた覚えがあります。
「早食いは早死にの素」
「早食いは銭失い」とも。
こう言われても、なかなか早食いをやめ、
1口100回を実践するのは難しい。
そこでさらに教えてくれた、
戒めを実践出来る方法は、
「一口を少しの量にする」
「一口、口に入れたら箸を置く」
というものです。
(「煮干しを食べろ」とも言われた。
これは固い食品を食べてよく噛む習慣を
つけるということらしい)
すぐには実践できなかったのですが、
折ある毎に思い出し、1口100回は無理でしたが、
1口分の量を少量にして、1口50回は噛むことを
実践しました。
また大きくなってからですが、玄米食を始めるときに
詳しい人から言われたのは、白米を食べるときよりも、
より多く噛まないと、ちゃんと消化できないので、
噛まないで玄米を食べることは、白米よりも害がある
ということでした。
その時に改めて、近所のおじさんからのこの言葉を
思い出したものです。
最近は、玄米を食べる量も少なくなったのですが、
それで噛まないという悪い習慣がついたのかもしれません。
1口100回を実践せねばと思った次第です。
〇最近の研究では、よく噛んで食べないと
肥満、さらには認知症の原因となること。
さらに歯、あごなどにも悪影響を与えることが
わかってきたそう。
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