年を取ると、味覚は子どもの頃に戻るのか? 甘くないみたらし団子を食べたいと岐阜出身の母が言い出す。

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お昼過ぎ、家に帰ると、母が、
「お団子が食べたい。お醤油味の」
と言い出しました。

「みたらし団子?」と聞くと、
甘いのではなく、生醤油をつけて焼いたもの
とのこと。

母の出身地の岐阜では、
醤油だけをつけて焼いたものを
「みたらし団子」と呼ぶようです。

東京では、甘みをたした葛いりの醤油味のものを
「みたらし団子」とよび、醤油をつけて焼いたものは、
「醤油焼き団子」「生醤油団子」などと呼んだりします。

東京にお嫁入りして、とまどったものの一つに、
この「みたらし団子」があったと言います。

長い東京生活で、東京の甘い「みたらし団子」にも慣れ、
近所の和菓子屋さんのものを食べていたのですけれど、
どうした訳か、このごろ、無性に小さい頃食べた、
「みたらし団子」が食べたくなったようです。

「年を取ると味覚が子どもの頃に戻る」なんて
言われますが、それが母にも起こったのかもしれません。

という訳で、とりあえず近所の和菓子屋さんへ。

馬喰町の亀屋大和に。
http://kameyayamato.co.jp/introduce.php

自転車を飛ばしていきました。
残念。
ほかのところに比べれば、
砂糖は控えめですが、入っています。

焼き団子
《タレには、醤油・砂糖・味醂(みりん)の
調味料しか使用せず、代々続く秘伝の配合で
作り続けています。》

夕方、合羽橋によったあと、
浅草、国際通り沿いの「桃太郎」へ。

こちらは、生醤油だけの焼き団子が売っています。
ところが、合羽橋での用事が手間取り遅くなったため、
醤油団子は売り切れ。(かわりに豆大福購入)

こうなったら、もう一軒ということで、
仲見世から1本裏の「浅草よ兵衛」へ。
http://www.agemochi-yohei.com/
http://tokyobookmark.net/selections/detail/2283
こちらは団子と揚げ餠のお店。

こちらも時間が遅かったので、
「生醤油」「のり」が売り切れ。
(生醤油、あまから、のり、
つぶあん、ごまあんの5種)

わが家の近くで、生醤油の団子を
売っているお店。

「羽二重団子」
https://www.habutae.jp/
《昔ながらの生醤油の焼き団子と、
渋抜き漉し餡団子の二種類を商っております。》

本店は日暮里だが、東京駅、
日本橋高島屋などに入っている。

「茂助だんご」
http://www.mosukedango.co.jp/
醤油焼き
http://www.fukumo.jp/about.html

築地市場内が本店だが、松屋銀座、
聖路加国際病院などで売られている。

〇みたらし団子
甘みのあるみたらし団子は、
下鴨神社近くにある「加茂みたらし茶屋」の主人が考案。
それが全国に広まったとされる。

それ以前のみたらし団子は、醤油焼きのもの。

賀茂御祖神社(下賀茂神社)の葵祭や
御手洗会(みたらしえ)などの時に氏子が家々で作り、
のちには神社の茶店で売った団子。
小さな団子を5つずつ串にさし、醤油でつけ焼きにした。

岐阜県飛騨地方では、京都のそれが
伝わったまま、今に受け継がれている。

「みだらし(団子)」と濁る。

東京などでは、団子は4つだが、
高山では京都と同じく5つ。
街のあちこちに屋根のついた
小さな店があり、そこで焼かれ
販売されている。

二四三屋
陣屋だんご店など。

 

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
ブログ「トクダス」
https://nikitoki.blog.ss-blog.jp/
ブログ「人生やり残しリスト」
https://yarinokoshi.blog.ss-blog.jp/

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