先日、昼休み頃、テレビをつけたら
なんだかとてもポップなぶっ飛んだCMが。
フルタ製菓の「セコイヤチョコレート」(40周年)、
新商品「エブリワンクッキー」を、あの安土桃山時代の
「ひようげもの」武将・茶人の古田織部が登場し、
「古田織部好み」として紹介しています。
《【織部賞受賞記念】フルタ製菓「古田織部」スペシャルCM》
https://www.youtube.com/watch?v=QgUn0ZUJiaY
戦国武将としては、織田信長そして
豊臣秀吉に仕えています。
関ヶ原では徳川方につき、徳川家康の下、
一万石の大名となったものの、
大坂夏の陣で豊臣方に内通したため、
一族はとらえられ、織部は切腹となりました。
茶人としては千利休の弟子。
利休の佗茶を発展。
武将らしくより華やかで
豪放にした大名茶を完成。
茶席、庭園、陶芸といった分野で、
「織部好み」の意匠を流行させました。
特に、ゆがみ、ひずんだ形が特徴の
織部焼がよく知られています。
ORIBE美術館 (三重県四日市市)
http://www.oribe.gr.jp/
古田織部は美濃(現在の岐阜県本巣市)の生まれ。
なので岐阜県には、古田織部のゆかりの地、物が
多く残っています。
母は岐阜市の出身。
父方は岐阜県多治見市で
陶芸の仕事をしていました。
このCMを見て、
「そういえば、織部の茶碗がある」
と言い出しました。
それまでも、親戚の美濃焼の作品(失敗作)が、
いくつも家にあったのですが、「織部」があると
聞いたのは初めて。
しばらく食器棚を探し、奥の方から
明るめの茶色の茶碗を取り出しました。
「そうそう、これこれ」。
みると確かに形、色などは、
「織部」らしいのですが、
どうも時代がかかっていない。
新しすぎる。
それを伝えたら、
「うーん。織部そのものではなくて、
例のもう少し長生きすれば間違いなく
人間国宝と言われた親戚が、『織部』を
勉強するために、模倣したものだったかも……」。
家に古田織部の花押がある茶碗が
あるとまでは思っていませんでしたが、
もしかしたら安土桃山時代の「織部」が
伝わっていた可能性はなきにしもあらず
と考えていたので、ちょっと残念でした。
せっかく出てきた親戚が習作として作った茶碗。
抹茶でも点てて、使ってあげねばと思ったことでした。
〇2015年は古田織部が亡くなって400年、
多治見市などで様々なイベントが催されました。
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