大阪府堺市の教育委員会が、2019年12月25日、
3人の教師を懲戒処分にしたそう。
そのうちの一人が、市立堺高校の男性教諭62歳。
減給10分の1(3か月) の処分が下されたのですが、
その理由は、学校給食で残った牛乳4200本、
パン1000個を持ち帰ったというもの。
2015年6月~19年6月の4年間。
上の2つの金銭的価値は、あわせて31万円ほど。
確かにこの先生が行った行為はダメな行為
だと思うのですが、もったいなかったんでしょうね。
昔、小学校の時、給食で牛乳やパンが余ると、
牛乳はじゃんけんで食べたい児童が飲んでいましたね。
パンだけは、欠席者の分を近所の友達が
持って行ったりしていました。
この高校ではどうしていたんでしょう。
余った分は生徒に飲んだり、食べたりという
ことはしていたんでしょうか。
それでも余った場合はどうするのか。
衛生上の問題から、廃棄ということになるんでしょうね。
いやー、もったいないなー。
今、フードロスが大きな問題になっています。
その観点からしたら、この先生は、手続きさえ踏めば、
むしろほめられるべき行為なんじゃないでしょうか。
堺市教育委員会によれば、今回持ち帰っていた男性教諭は、
夜間定時制で給食指導を担当していて、生徒が欠席する
などして出た給食の余りを持ち帰っていたとのこと。
今年の6月に匿名の通報があって、この持ち帰りがわかったそう。
この先生は、上に記したように減給の処分を受けていますが、
25日付で退職。31万円を教育委員会に支払っています。
先生は、「廃棄するのがもったいないと思った」
と語っているとのこと。
もっともだよなー。
2019年12月27日、追記
○この教諭は、用務員の男性にパン、牛乳を
自分のカバンやあらかじめ用意した
発泡スチロールの箱に詰めるよう依頼していたとのこと。
○この教諭は上に記したように定時制高校の教諭。
給食は、午後7時10分から10分間の休み時間に
「補食」として、 菓子パン1個と紙パック入り牛乳1本が
無料で 配布されていたもの。生徒おおそ150人全員が対象。
年間216万円の給食費は全額公費負担で生徒の負担はなし。
○ 牛乳、パンは、全員分を毎日用意はしていない。
過去の統計に基づき、生徒数の7割程度の数を準備。
しかしあくまでも見込み発注のため、
1日に10~30人分の残食が出ていたとのこと。
○こうした残食についてのルール
衛生上の問題から生徒の持ち帰りは禁止。
パン、牛乳は分別して廃棄。
○この教諭は、給食指導担当。
生徒に捕食(給食)を時間内にとらせ、
持ち帰りの禁止を指導する立場。
○教師が持ち帰っていたのは、「もったいない」のほか、
「処分担当の用務員が廃棄する手間を少なくしようと思った」とのこと。
○市教委は、給食が公金でまかなわれているところから、
無断の持ち帰りは、窃盗にあたる可能性もあるとのことで、
今回の処分になったよう。
○さらに 毎日持ち帰る量がパン5、6個、
牛乳十数本であったことから転売の疑いも。
これに対し、教師は転売を否定。自分で
食べきれなかった分は、結局捨てていたと
調査に対し返答。
○ 堺市は残食を減らすための方策を模索中。
とりあえず、残食を飼料や肥料として寄付する
ことなどの検討を開始。
無料なので事前に、生徒に希望を聞いても、とりあえず
注文する人が増え、かえって残食が増加するのではないか
との懸念も。
○文科省の定めた学校給食衛生管理基準では、
「児童生徒に対してパンなどの残食の持ち帰りは
衛生上の見地から禁止することが望ましい」と規定。
コメント