カヌー選手のドーピング問題。入れられた方にも責任あり。厳しいドーピング規制。

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2017年9月に行なわれたカヌーの
スプリント日本選手権の大会中に、
ある選手がライバルの選手の飲み物に禁止薬物を混入させ、
飲まされた選手がドーピング検査で陽性になった
と日本カヌー連盟が発表しました。

二人はライバルでしたが、仲が良く、
ドーピング検査で陽性になり、
一時暫定的停止処分となった後に、
真っ先に連絡をとったのが、入れた選手だったそう。
(今回のことで処分は解除)

手口はドリンクボトルに禁止成分を含む
ステロイドを混入させ、飲ませたというものです。

今回、入れた選手は8年間の資格停止処分となっています。

薬物を入れた選手は、
ライバルのパドルを盗んで隠していたとも
伝えられています。

若手の実力ある選手が台頭してきて、
2020年の東京五輪への出場が厳しくなってきたから
というのが犯行の動機とされています。

年齢のこともあり、相当なストレスがあったのでしょうか。

報道されていた中で驚いたのは、
入れられた選手の責任。

理由はどうであれ、違反薬物を含む
飲料を飲んでしまったわけですが、
本来、自分の飲むドリンク、また食べものは
ちゃんと自分で管理することが求められ、
今回のように相手が故意に薬物をいれたドリンクを
飲んだ場合でも、管理違反ということで、
処分を受ける可能性があるんだそうです。

ドーピング検査で陽性反応が出ても、
過誤や過失などがない場合には、
資格停止が取り消され、選手が救済される規定があります。

今回は、処分が取り消されていますので、
飲まされた選手に「過誤や過失がない」
と判断されたようです。

しかし、放置していたドリンクボトルに
禁止薬物を入れられたということですから、
最悪、過失を問われる可能性はありましたね。

日本アンチ・ドーピング規定2015v3
《競技者は自らが摂取する物に関して責任を負う(第 2.1.1 項)》
http://www.playtruejapan.org/wp/wp-content/uploads/2016/11/japan_code_2015_jpn_20150401v3.pdf

ドーピング違反に関しては、
検査機関(アンチ・ドーピング機構委)は
《競技者側の使用に関しての意図、
過誤、過失又は使用を知っていたことが
証明される必要はない》。

逆の立場、選手にとっては、
ドーピングは非常に厳しい
「厳格責任」なんですね。

今回、被害者になった選手は、
今後いっそう注意して、
競技に励み、日本代表となり、さらに
東京五輪に出場して欲しいですね。

〇2004年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げで、
上位選手によるドーピングにより金メダリストとなり、
2020年東京五輪の大会組織委員会スポーツ局長である
室伏広治さんは、加害選手について
「人をおとしめ、スポーツマン精神に反している。許されるべきではない」
とコメント。
しかし一方で、
「アスリートは自分が口にするものに責任を持つべきだ」とし、
被害者側にも意識が十分でなかったと。
現役時代に室伏さんは、ドーピングに関しては
細心の注意を払っていたとのこと。
ペットボトルの飲料は自分で一度開けて、
席を離れたら、飲まなかったそう。
競技団体が選手にそうした指導を徹底するべきと語っています。

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
ブログ「トクダス」
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