「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」という言葉を、
2019年11月7日に初めて見聞きしました。
きっかけは、WBA世界バンタム級王者井上尚弥が
WBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネアを
破った試合の記事から。
この勝利により、井上選手は、日本人初となる
パウンド・フォー・パウンド(PFP)トップ3入りを
する可能性が高まったと報じられていました。
その中で、この 「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」 が
説明されていたのです。
パウンド・フォー・パウンドは、pound for poundで、
ボクシングの異なる階級の選手を、階級差(体重差)が
なかったとして比べた場合の最強王者。
つまり階級をとっぱらった場合に、
誰が一番強いかを示す称号なんですね。
これは、アメリカで1922年(大正11年)に創刊された
世界最古のボクシング専門月刊雑誌「ザ・リング」が
選定しているんだそう。
https://www.ringtv.com/
この雑誌は、歴史に加え、権威もあるとされ、
「ボクシングの聖書」ともされ、その表紙を
飾ることは、ボクサーにとって大きな名誉なんだとか。
ちなみに井上選手はすでにその名誉を得ています。
(今年2度。単独表紙は日本人初)
毎月、選んでいるのは、ぞの雑誌の編集委員会に、
各国記者らを加えたメンバー。
パウンド・フォー・パウンドで世界10位までの
ランキングを発表しています。
発表するだけではなく、トップ、すなわち王者には、
チャンピオンベルトも授与しています。
2002年からは、各階級ごとのベルト授与も始めているとのこと。
さらには、年間最優秀選手などの表彰も行っています。
このパウンド・フォー・パウンドで王者の称号を得たのは、
マイク・タイソン、ロイ・ジョーンズ、マニー・パッキャオ、
フロイド・メイウェザーといったボクサーたち。
ボクシングに詳しくない自分でも知っている名前ばかりですね。
では日本選手は?
これまでトップ10入りした日本人は、
元WBCバンタム級王者の山中慎介、
元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志。
そして、井上選手。
現在、彼はPFP4位なんですね。
これが今回の勝利でさらにアップし、
日本人初のベスト3になりそうなんですね。
いやー、すごい選手なんですね。
○他にもパウンド・フォー・パウンドを発表しているのは
アメリカのスポーツ専門チャンネルESPN。
なんとこちらでは、9位。
《Pound-for-pound rankings: Vasiliy Lomachenko takes top spot from Gennady Golovkin》
https://www.espn.com/boxing/story/_/id/21756689/espn-boxing-pound-pound-rankings-vasiliy-lomachenko-takes-top-spot-gennady-golovkin
ザ・リングの現在のPFP
1位 アルバレス、
2位 ロマチェンコ、
3位 クロフォード
4位 井上尚弥
○井上選手の愛称、ニックネーム、称号
日本人史上最強選手、モンスターなど。
○2020年から、本格的にアメリカに進出。
《NAOYA INOUE HOLDS OFF NONITO DONAIRE FOR UNANIMOUS DECISION VICTORY, CLAIMS ALI TROPHY IN EPIC BATTLE》
https://www.ringtv.com/582977-naoya-inoue-holds-off-nonito-donaire-for-unanimous-decision-victory-claims-ali-trophy-in-epic-battle/
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