「頭と尻尾はくれてやれ」。近所に住んでいた株式の達人の教えてくれた相場格言を思い出す梅雨の夜。

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「頭と尻尾はくれてやれ」。

この言い回しをご存じでしょうか?

これは株式相場にまつわる格言なんだそう。

頭とは、相場の天井(高値)。
尻尾とは、相場の底(安値)。

最も儲かるのは、底で買って天井で売ること。
しかしそううまくはいきません。

底値より高く買って、天井より下がって売って、
儲けを逃がしがち。

しかし骨の髄までしゃぶるようなことをせず、
すべて、100%儲けようとせず、多少儲けを逃しても、
ほどほどの儲けで満足すべき。
それがかえって長く取引をできることになる
という意味のようです。

以前にも何度か、近所に住んでいた
株の達人のおじいさんの話を書きました。

その人は、私の祖父の同級生。
祖父が早くになくなった一方、
その方にはお子さんがいらっしゃらなかったので、
自分の孫のように可愛がってくれました。

株式に関すること、人生に関する知恵などを
いろいろと教えてもらいました。

その一つが、上にかかげた
「頭と尻尾はくれてやれ」です。

頭と尻尾は近所の野良猫にでもやるつもりでいろと。

目一杯儲けようとするなと。

これは、株式だけでなく、
商売でもまた人間関係でもそう。

自分の方だけが100%よくて、
譲歩せず勝利というのは、
その時はよくても長い目で見ると、
憾まれたり、仕返しをされたりするもの。

100%と思っていても少し譲ってあげると、
相手は感謝する。またそれを引け目に
感じてくれる。

それが金銭だけでは、はかれない価値だと。

なぜか2017年7月、梅雨の夜に、
この株の達人の教えを思い出したのでした。

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
ブログ「トクダス」
https://nikitoki.blog.ss-blog.jp/
ブログ「人生やり残しリスト」
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