「水の流れとか、雲とか、人工的に作れないものを1日10分でも見る」。テリー伊藤さん。「自然には直線がない」。

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毎日新聞夕刊の連載、「私だけの東京 2020に語り継ぐ」。
演出家のテリー伊藤さんが登場しています。

《私だけの東京・2020に語り継ぐ:演出家・テリー伊藤さん
築地の人に笑ってもらう
毎日新聞 2015年05月27日 東京夕刊》
http://mainichi.jp/shimen/news/20150527dde012040059000c.html

語っていらっしゃるのは、生まれ育った築地。
テレビで有名ですが、ご実家は築地市場で有名な
卵焼き専門店。
現在は、甥御さんが、四代目として店を継いでいらっしゃるそう。

現在、鎌倉に住んでいらっしゃるそうですが、
離れてから、築地がいいと思ったとか。

東京で好きな場所は、海が見えるところ。
具体的には、
「レインボーブリッジを渡ってお台場に向かう辺りとか、
築地から月島方面に渡る「勝鬨橋」のそばで遠くに
東京タワーが見える場所」。

《その辺なら1人で2時間でも3時間でも座っていられます》とか。

ほかに、魚河岸の先にある港、また
そこから見える浜離宮をきれいだったと語っておられます。

今はあかない勝鬨橋。
開閉を復活させたら、貴重な観光資源になるとも。

中央区の両国橋の近くに住んでいますが、
隅田川をはじめとする川縁、そして東京湾。

自分も好きで、ぼーっと眺めていると、
数時間たっていたなんてことが結構あります。

この記事の中で一番、心に残ったのは、
最後の部分です。

《人に金を使わせることしかかんがえないような街は
「大人の街」とは言えないと思う》として、
提言をされています。
《そもそも東京にはもう建物なんかいらない。大事なのは空が見えることです。
草花とか、水の流れとか、雲とか、人工的に作れないものを1日10分でも
見ることってすごく大切だよ。五輪後も見据え、そういうものが見られる環境が
東京に広がってほしいね。》

自然はすごいもの。
人が作ったものを見て、感動することはもちろんあります。
けれど、木、花、水の流れ、雲、日の光、小鳥、魚。
形だけではなく、水が流れる音、鳥のさえずり。

そうしたものには、人の心をいやしてくれる力があります。

そもそも人間は、自然の一部。
だから人工的なものの中にずっといると、
気が詰まってしまうのではないでしょうか。

テリー伊藤さんではないのですけれど、
以前、生物学の先生だかが、
「自然の中に直線はありません」
とおっしゃったのを聞いたことがあります。

調べてみると、18世紀のイギリスの造園家ウィリアム・ケントが、
「自然は直線を嫌う」と言う言葉を残しているそう。

《画家で造園家のケント(1685―1748)は
「自然は直線を嫌う」といい、そのため彼は並木道をつくらなかったといわれる。》
コトバンク、庭園より
https://kotobank.jp/word/%E5%BA%AD%E5%9C%92-99810

1日10分でも、自然の曲線美を目に楽しませたいものです。

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
ブログ「トクダス」
https://nikitoki.blog.ss-blog.jp/
ブログ「人生やり残しリスト」
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