韓国のテノール歌手ベー・チェチョルさん。
ご存じでしょうか?
ヨーロッパでデビューし、高い評価を得て、
日本でもリサイタルを開くなどして、
人気を得ました。
ところが、甲状腺がんに襲われ、
右側の声帯と右側の
肺の機能などを失ってしまったのです。
歌手にとって致命的とも言える苦難でした。
けれど京都のお医者さんを訪れ、声帯機能開腹手術を受け、
リハビリを重ねることで、残った左側の声帯を使い、
見事、復帰を果たしました。
その人生を描いた映画「ザ・テノール 真実の物語」が
http://the-tenor.com/
2014年秋に公開され、大きな話題となりました。
そのベーさんが、日本語で歌う新作CD「花にねむれ/愛のうた」を
5月25日に出したとの記事が東京新聞に掲載されていました。
CDに収録されている「愛のうた」を作詞作曲しているのは、
103歳で、現役の医師である日野原重明さん。
お二人は、「親交が深い」と書かれていました。
日野原さんと、ベーさんは、2年前に、
日野原さんの誕生日を祝うミニコンサートに
出演して知り合ったとか。
東京新聞の記事では、日野原さんがベーさんを
どう思っているかが書かれています。
《「歌を聴いて、これほど神様の存在を感じたことはありません。
ベーさんの歌を多くの人に届けることこそ私のできる
世界平和への貢献だ」と日野原さんは確信し、
以来二人の深交が続いている。》
この記事では「深交」が二度出てきます。
「しんこう」。
「親交」と書く「しんこう」もあります。
こちらの意味は、親しくつきあうこと。
一方、深交の方は、深いつきあい、心の底からの交際のこと。
この記事を読んで、思ったのは、自分にとって
「親交」と言える相手は果たしているのかどうかということ。
親交はいるかもしれないけれど、
深交はなかなかいないかもしれません。
そんな存在をもてるということは、
互いにとって非常に幸せなことですね。
うらやましいことです。
2015年8月4日
《日野原重明プロデュース
終戦70年・日韓国交正常化50周年のこの時 世界の平和のために
映画「ザ・テノール 真実の物語」上映会@ザ・シンフォニーホール
トーク&特別演奏会》
http://www.symphonyhall.jp/?post_type=schedule&p=2940
ベー・チェチョル公式サイト
http://www.baejaechul.com/
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