連続テレビ小説「まれ」。
2015年4月20日、朝ご飯を食べながら
ぼんやりと見ていたら、家族が、急に、
「あのはさみは、2003年には発売されていない」
と言い出しました。
なんのことか全然わからなかったので、
説明をしてもらいました。
物語の舞台は能登半島の輪島市。
主人公「まれ」は、高校卒業後、
輪島市市役所に就職します。
時代は2003年(平成15年)。
輪島空港が出来る前で、空港が出来れば
移住者が増えるから、ガンバレと、
「まれ」は、移住者をサポートする係に
配属されます。
勤務初日、その課にきた「まれ」は、
先輩が「おまえの机はあっち」と、
指差され、一瞬ですが、机の上が写ります。
そこに刃先がキャップ(ケース)に入った
はさみをはじめ、多くの文房具が置かれていました。
家族はそのはさみが2003年にはまだなかった、
それが発売されたのは、2009年なので、
おかしいと。
なぜそんなことを家族は知っていたのか?
それはおそらく家に同じはさみがあったから。
今は発売されていないようですが、
PLUS社のはさみです。(白と淡いブルー)
一瞬だったので、見逃し、さきほどお昼の放送で、
(時間は12時48分頃)もう一度見て確認しました。
確証はないのですが、家のはさみと同一のように
見えました。
ドラマなどでは、こうした時代が過去の場合は、
それより後に発売されたものや、出来た建造物などには、
細心の注意が払われています。
ただ意図的にそれを無視することもあります。
「ALWAYS三丁目の夕日」という映画、
大ヒットしたので、ご覧になった方もおおいことでしょう。
東京タワーが建っている途中の
昭和33年を描いた映画です。
この映画の中に、三輪自動車のミゼットが出てきます。
鈴木オートの車という設定です。
結構、サビでぼろぼろになっています。
このミゼットは、ダイハツが発売していた軽三輪。
映画に登場したモデルは、MP型の初期のもので、
発売開始は、1959年(昭和34年)。
つまり映画の時代より後なんですね。
これはそれを知った上でわざとそうしたようです。
なお「ALWAYS 三丁目の夕日」では、
集団就職で上京してきた
六子(六ちゃん)が到着した上野駅。
そこに蒸気機関車のC62が登場しています。
大の鉄道マニアである
エグゼクティブプロデューサーの
阿部秀司さんの意向のようですが、
このC62には、映画の時代(昭和33年)には
なかった副灯がついています。
《【山崎貴監督×阿部秀司プロデューサー対談 第七回】》
http://app.always3.jp/diary/index.php?diary_id=4&type=article&article_id=985
《映画「ALWAYS 三丁目の夕日」撮影記》
http://www.ops.dti.ne.jp/~alpha-cb/sancyoumenoyuhi/newpage1.htm
架空の世界を作り上げていくのは、
本当に大変ですね。
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