少し前の新聞に、個人的にすごく
興味を引いた記事が出ていました。
福岡県豊前市に住む87歳の女性の庭で、
買ってから50年あまりたっている
アオノリュウゼツランが花を咲かせたというものです。
あなたはこのアオノリュウゼツランという植物をご存じでしょうか。
アオノリュウゼツランは、
リュウゼツランの一種でメキシコ原産。
リュウゼツランは、竜舌蘭とも書きますがとがった
剣のような緑色の葉が出ています。
この茎の絞り汁は、お酒のテキーラの原料となります。
花は30年から50年に一度咲くとされ、
咲いて実を付けると枯れてしまうんですね。
この記事に個人的に引かれたのは、
アオノリュウゼツランを育てているお宅が
近所にあったからです。
そのお宅は、それに限らず、温室をもち、
蘭や珍しい花を栽培していました。
アオノリュウゼツランは、温室ではなく、
たしか露地で育てていたと思います。
年配の女性が大事にされていて、
花の咲くのを楽しみにされていました。
ただ花が咲いてしまうと、枯れてしまうので、
早く咲いてくれと願う一方で、ずっと育ち続けて欲しいとも。
そのアオノリュウゼツランは、早くに亡くなった
ご主人がどこかで買い求め、家を建て替えた時に、
庭に植えたものだとおっしゃっていました。
ただ温室ではなく、露地で育てていたためか、
大きさは2メートル弱で、一度、学校の図書室の
図鑑で見た大きさにはほど遠いものでした。
自分もいつ咲くかと楽しみにしていたのですが、
結局、その家の女性の方が先に亡くなってしまいました。
その後、そのお宅の温室、庭は整理されてしまいました。
咲いたところを見たかったなーという気もしますが、
もしかしたらその女性は、咲かないままでもずっと
そのアオノリュウゼツランを毎日、眺める度に、
ご主人のことを思い出せたので、結局、そちらの方が
良かったのかなとも思いました。
〇4年ほど前、浜離宮恩賜庭園で戦後に植えられた
アオノリュウゼツランが花をつけたと話題になりました。
その他、民家で花が咲いたことが新聞記事になっています。
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