2019年2月6日、福島県いわき市に出張で来ています。
ホテルの自室で備え付けのテレビで、
地元のニュース番組を見ました。
ニュース項目の中に、
「福島県川俣町で立志式」がありました。
あなたはこの「立志式」をご存じですか。
中学か高校の漢文の授業で論語を習ったと思います。
その中に、
《 子曰、 「吾十有五而志于学。
三十而立。
四十而不惑
五十而知天命
六十而耳順
七十而従心所欲、不踰矩」》
《子曰く 「吾 十有五にして学に志し
三十にして立ち
四十にして惑わず
五十にして天命を知る
六十にして耳順い
七十にして 心の欲する所に従いて
矩(のり)を踰えず」》
という文章を習ったはず。(「論語」為政)
これが出典ですね。
ちなみに十五歳の立志だけでなく、
年齢それぞれの別名として
上の表現が使われています。
四十歳の不惑はよく知られていますね。
と言うわけで、この十五歳=立志に、
日本の成人儀式である元服を組み合わせ、
(数え年の)一五歳を祝う行事が立志式です。
ちなみに元服は武士社会で行なわれていた通過儀礼で、
数え14歳の立春の日が元服式。この日を境に、髪型、
衣服も大人のそれに替え、社会からも一人前の大人と
して認められることになります。
立志式では十五歳になる参加者は、将来の決意、
目標などを明らかにし、大人になる自覚を
深めるようです。
比較的、最近はじめられ、主に中学校の行事として広まっています。
上の福島県川俣町の立志式は2019年で12回目だとか。
(山木屋中学、幼稚園からずっと一緒の中学2年生3人。
なお川俣町の川俣中学では平成20年2月6日に
第1回の立志式が開催されています)
http://www.town.kawamata.lg.jp/site/kawamata-chu/kawamatachu-ayumi.html
《立志式の開催について「都道府県・政令指定都市」アンケート結果》
http://www4.tokai.or.jp/hanai/chosa.htm
平成16年の調査ですが、全県的に実施している県もあるよう。
愛媛県は、《昭和39年に県社会福祉協議会の主唱により
中学2年生を対象に「自覚・立志・健康」についてより
深く考える日として2月4日(立春の日)を「少年の日」
として定め、昭和40年から県下一斉に式典を行うように
なった。》とのことです。
以下の調査では由来が明らかになっていません。
《【立志式について】 「立志式」の由来、内容などについて知りたい。》
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000190012
〇自分はこの立志式の記憶がありません。
同級生に確認したわけではないのですが、
やってなかったのかなー。
〇知人の息子さんの小学校では、ハーフ成人式
すなわち10歳を祝う儀式を行なっているそう。
子どもから感謝の手紙をもらい感激したとか。
成人式より、感謝の言葉を送りやすいかも。
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