ChatGPTとBingのAIチャットのリサーチ力を比較

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企画の種の育て方

この記事の対象者 テレビ番組の企画、リサーチについて知りたい人

この記事は35年ほどテレビ業界でTV番組作りに携わり、
30年以上、専門学校でも教えてきた人物が書いています。
この記事は、テレビ業界でテレビ番組を企画制作したい、
リサーチについて知りたいという人のためのものです。

現在、主流の対話型AI、ChatGPTとBingのAIチャット

現在、大きな話題となっている対話型AI。様々な企業が開発にしのぎを削っています。
その中で、現在、日本でよく使われているのはChatGPTとBingのAIチャットです。
(GoogleもBardを発表しているが、現時点で日本は対象外。日本語にも対応していない)
OpenAIのChatGPT無料版は、GPT-3.5を搭載。
BingのAIチャットは、実は、GPT-4を搭載したChatGPTの有料版ChatGPTプラスを
Microsoftが独自にチューニングしたものだとされています。
GPT-3.5とGPT-4では、能力は後者が圧倒的に優れているとされています。

〘Chat GPT-4 vs GPT-3.5|5つの大きな違いとは?
著者MakeUseOf [原文]翻訳浅野美抄子(ガリレオ)2023.04.05 lastupdate〙
https://www.lifehacker.jp/article/2303gpt-tb-4-vs-gpt-35-differences-explained/

対話型AIはテレビ番組作りに利用できる リサーチ力を比較

対話型AI、ChatGPTとBingのAIチャットは、どちらもテレビ番組作りに使えます。
テレビ企画のリサーチ、企画書、構成表、台本作りに役立ちます。
今回はリサーチに使った場合、どのような違いがあるか調べてみました。

ChatGPTに、砥石の職人について聞いてみた。

実は、今回のリサーチのやり方は、本来のテレビ番組を作るときとは少し異なります。
調査項目については、すでに筆者が知っていて、情報を持っていたのです。
それをどれくらい引き出せるか。
そうした方が、両者の優劣がわかりやすいので、そうしたやり方をしました。

砥石を掘り出す職人を教えてください

砥石を掘り出す職人という専門的な職業はあまり一般的ではありません。ただし、砥石は採石場などから掘り出される天然の鉱物であるため、砥石の採掘や加工に携わる職人や専門家は存在します。

一例として、日本には京都府亀岡市に「砥石の里」という地域があり、砥石の加工技術が伝承されています。この地域には、砥石を採掘している採石業者や、砥石を加工して砥石製品を製造販売している工房があります。

また、砥石を扱う業界には、砥石の輸入や販売に携わる商社や卸売業者も存在します。砥石は刃物や工具の研ぎに使われることが多く、包丁や鋏などの刃物を扱う店舗や、金属加工工場などでも使用されます。そのため、これらの業界にも砥石に詳しい専門家や職人が存在する可能性があります。

京都府亀岡市の「砥石の里」という具体的な名前が出てきました。これは素晴らしいのですが、
あとは、一般的な当たり前なことを述べているだけで、ほとんど役立ちません。

亀岡市の砥石を扱っている業者、人を教えてください。

亀岡市で砥石を扱っている業者や職人をご紹介します。

  1. 竹内砥石製造所 亀岡市の砥石の里にある老舗の砥石メーカーです。砥石の製造・加工・販売を行っており、砥石についての相談も受け付けています。
  2. 株式会社丸善砥石店 亀岡市の砥石の里にある、砥石製造・加工・販売の専門店です。刃物の研ぎ方やメンテナンスについてのアドバイスも行っています。
  3. 田中砥石店 亀岡市の砥石の里にある、砥石製造・加工・販売の店舗です。砥石についての知識や使い方についての相談も受け付けています。
  4. 砥石の里 鶴亀堂 亀岡市の砥石の里にある、砥石製造・加工・販売の店舗です。砥石の種類や使い方についてのアドバイスも行っています。

これらの業者や職人は、亀岡市の砥石の里にある場合が多く、砥石についての相談や購入などに役立てることができます。ただし、状況によって営業時間や定休日が変更される場合があるため、事前に確認することをおすすめします。

出てきた回答にそって、質問を重ねます。業者が列挙されます。
その中の一人がNHKの番組で取り上げられたので、尋ねます。

NHKで砥石を扱う人の番組が放送されました。番組名、出演した人の名前を教えてください。

申し訳ありませんが、私は回答時点での最新の情報しか持っていませんので、その番組については詳細を把握しておりません。ただし、NHKは様々な番組を放送しているため、NHKのウェブサイトや番組表、オンデマンド配信サービスなどを利用して、放送スケジュールや番組情報を確認することができます。番組名や出演者名が判明している場合は、それらの情報を入力して検索することで、詳細な情報を入手できる可能性があります。

うーん。だめですね。わからないってことですね。
水をむけてみます。

すでに放送している番組です。亀岡市の砥石関係の方です。

ありがとうございます。私には番組表にアクセスする権限はありませんが、おそらくご指摘いただいている番組は、「NHKプロフェッショナル 仕事の流儀」シリーズの中の一つであると思われます。この番組は、日本の様々な職人や技術者たちの仕事ぶりや、彼らのこだわりや人生観などを紹介するドキュメンタリー番組で、亀岡市の砥石職人の方が取り上げられたということです。番組出演者の名前や放送日時などの詳細については、NHKのウェブサイトや番組表などを確認していただくか、NHKに直接お問い合わせいただくことをおすすめします。

出てきません。

砥石職人の名前を教えてください。

申し訳ありませんが、私は番組の詳細や放送内容について情報を持っていませんので、該当する砥石職人の名前を把握しておりません。ただし、「NHKプロフェッショナル 仕事の流儀」シリーズでは、職人や技術者の方々が取り上げられており、彼らの仕事や人生観、こだわりなどについて深く掘り下げられています。もし砥石職人の方の話が放送されていた場合は、その方の名前が紹介されている可能性があります。再度、NHKのウェブサイトや番組表、放送内容に関する情報を確認することをおすすめします。

プロフェッショナルでは放送されていません。天然砥石を採取する職人で探して見てください。

申し訳ありませんが、天然砥石を採取する職人に関する情報については、私には直接的な情報源がありません。ただし、亀岡市には砥石採掘業者が存在しており、天然砥石の採取や加工、販売を行っているところもあると思われます。インターネット検索エンジンや、亀岡市役所や地元の商工会議所、観光協会などにお問い合わせいただくことで、関連する情報を入手することができるかもしれません。

結局、出てきませんでした。

BingのAIチャットに砥石の職人について聞いてみた。

砥石を採掘する職人について尋ねました。

こんにちは、こちらはBingです。天然砥石を採掘する職人は、日本ではとても珍しいそうです。京都府亀岡市にある丸尾山で天然砥石の採掘から加工、販売までを行なっているのは、1877年創業の「砥取家(ととりや)」の4代目土橋要造さんだけだということです¹²³。天然砥石は、包丁や刀、大工道具などを研ぐために用いられる貴重な資源で、日本の伝統文化を支えてきました²⁴。

ソース: Bing との会話 2023/4/6(1) 日本の生活文化をかげで支える天然砥石のスゴい実力。 – ENYSi. https://www.enysi.com/craftsman/interview03/ アクセス日時 2023/4/6.
(2) 京都亀岡の天然砥石 | 未来につなぐストーリー | 千日前道具屋 …. https://www.doguyasuji.or.jp/tsunagu/story/toishi/ アクセス日時 2023/4/6.
(3) 名刀生む天然砥石 2億5000万年前の地層から採掘 – 日本経済新聞. https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47831420W9A720C1AA1P00/ アクセス日時 2023/4/6.
(4) 天然砥石の採掘・販売 砥取家(ととりや)【京都・亀岡】合さ …. https://toishi.jp/ アクセス日時 2023/4/6.

先ほどとは質問が若干違うのですが、それでも一発で、4代目土橋要造という名前が出てきました。
人名が出てきたので、あとは楽です。彼を取り上げたテレビ番組などを聞いていきます。

土橋要造さんが紹介されたテレビ番組、本、新聞、雑誌はありますか。

送信済みメッセージ. 土橋要造さんが紹介されたテレビ番組、本、新聞、雑誌はありますか。

土橋要造 テレビ番組 本 新聞 雑誌’ を検索しています

土橋要造 テレビ番組 本 新聞 雑誌’ を検索しています

回答を生成しています…

回答を生成しています…

はい、あります。土橋要造さんは、天然砥石の採掘に関する様々なメディアに登場しています。例えば、以下のようなものがあります。

これらのメディアでは、土橋要造さんの経歴や採掘方法、天然砥石の魅力などについて詳しく紹介されています。

おや。NHKの番組が出てきていない。NHKの番組について聞きます。

はい、あります。NHKの番組「にっぽんカメラアイ」では、土橋要造さんの採掘場や作業風景が紹介されています1。また、NHKの番組「日本のレッドデータ」では、土橋要造さんが最後の天然砥石採掘職人として取り上げられています2。これらの番組は、NHKのオンデマンドサービスで視聴することができます。

自分が知らない番組名まであげてくれました。さらに後継者について尋ねました。

検索結果によると、土橋要造さんの後継者は明確には分かりませんが、土橋要造さんは「砥取家」という天然砥石の採掘加工業を代表しています¹。この会社は、明治10年に創業した歴史ある家業で、土橋要造さんは四代目にあたります²。土橋要造さんは、子どもの頃から山の採掘場に親しんで育ち、大学卒業後に家業を継いだそうです²³。土橋要造さんの子どもや孫などが後継者となる可能性はありますが、確かな情報は見つかりませんでした。

ソース: Bing との会話 2023/4/6(1) 会社案内 | 砥取家(ととりや)【京都・亀岡】. https://toishi.jp/kaisya.html アクセス日時 2023/4/6.
(2) 培った目利き力と技術で天然砥石を世に送り出し、京都 …. https://hankei500.kyoto-np.jp/archives/2777 アクセス日時 2023/4/6.
(3) 地図にない山、掘り続ける職人 世界にファン「2.5億年前」の …. https://www.asahi.com/articles/ASQ266KJVQ1QPLZB005.html アクセス日時 2023/4/6.

これも素晴らしいですね。連絡を取る場合は、こうしたリサーチをもとにします。
さらに亀岡市、砥石の情報、砥石を使う人などのリサーチを重ねていきます。
このあと、石つながりで、硯について、リサーチをしたのですが、それについては省略します。

結論 リサーチにはBingのAIチャットが使いやすい、賢い

なおBingのAIチャットでは、ご覧のように回答の裏付けとなったサイトの情報も自動的に
記載されます。
ChatGPTは、回答のみ。重ねて質問し、HP、サイト情報を尋ねると
答える場合もありますが、根拠を示さないことも多いです。

実務でリサーチレポートを書くときは、出典(根拠)が必ず求められますので、
テレビ番組(にかぎらず)のリサーチに使う場合は、
BingのAIチャットの方が使いやすいですね。

ただBingのAIチャットも、質問、調査項目によっては、止まって答えない場合も。
止まってしまって答えないという確率は、全くの経験値ですが、
BingのAIチャットの方が多いですね。(より高度な要求をするためか)

リサーチについて 今後、対話型AIの活用は必須

テレビ番組を制作するために必要な情報を調べるのが、リサーチ。
番組スタッフ、ディレクター、AD、放送作家が行う場合もありますが、
リサーチャー(個人)、リサーチ会社が専門的に行う場合もあります。

リサーチ方法は、直接あって話を聞く、電話などで話を聞く。
手紙、メールで尋ねる。書籍、新聞、雑誌を調べる。
(今では電子化されネットで見られる)

そうしたこれまでもあった方法をとることもまだまだ多いですが、
インターネットの時代になってからは、
ネット検索が大きな割合を占めています。

従来、懸念されていたのは、インターネット情報の信頼性。

これは、当該企業、当事者、新聞社、公的な団体のHPなど、
はっきりした出典の情報を使うことで信頼性を保つことができます。

(有料のオンラインデーターベースで調査することも。
国立国会図書館 主なデータベース
https://www.ndl.go.jp/jp/tokyo/database/contents.html
(公立の図書館で有料のデータベースを無料で使える場合もある)

ほかでも同じですが、情報の出典は必ず記載。
できれば「裏取り」といって、複数の情報源に照らし合わせて、
情報の確かさを確保します。(キモとなるような重要な情報)

インターネットの検索エンジンの出現は、
リサーチの世界を大きく変えましたが、
現在は、対話型AIがまた調査、テレビ制作を変革しようとしています。

対話型AIを、取り入れ、その欠点を知りつつも、
使い方に慣れることをおすすめします。

リサーチャーとしてテレビの世界で活躍する喜多あおいさんの著書。
テレビ業界はもとより、一般のビジネス世界でも役立つ方法が満載。
今でもそうですが、ネット検索は大変有用ですが、すべての情報が
出てくるわけではありません。地道なアナログな方法が役立つことが
まだまだあります。

関連エントリー
リサーチ全般については、
《亀の知恵》
テレビ番組のリサーチについて考える

BingAIがGoogle Chromeでも使える機能拡張が

BingAIチャットは、MicrosoftEdgeの使用が前提でしたが、
Google Chromeなどでも使える機能拡張が。

「Bing Chat for All Browsers」が。
Chrome版は「Chromeウェブストア」に。
 https://chrome.google.com/webstore/detail/bing-chat-for-all-browser/jofbglonpbndadajbafmmaklbfbkggpo?hl=ja

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
ブログ「トクダス」
https://nikitoki.blog.ss-blog.jp/
ブログ「人生やり残しリスト」
https://yarinokoshi.blog.ss-blog.jp/

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