富士通は2020年5月19日、独自のかな入力方式である「親指シフト」のキーボードと
関連商品の販売を、2021年5月までに順次終了すると発表しました。
おお。
懐かしい。
この独自の配列の親指シフトのキーボードは、
1980年に発売されたワープロ「OASYS(オアシス)100」以来との
ことですので、今年で40年になるんですね。
今の方はほとんどご存じないかもしれませんね。
個人的には、大学生時代がワープロ時代でした。
書類作成専門の機械がワープロ。(表計算などほかにも出来たが)
東芝のRupoが最初だと思いますが、NECは文豪、富士通はOASYSなど、
各社がそれぞれ独自の方式(ファイル形式)の機種を発売していました。
使う記憶媒体はフロッピーディスク(FD)。
さすがに5インチではなく、3.5インチでしたが、
それでも容量がふえていくにつれて、規格が変わりました。
当初、大学生の頃は確か、NECの文豪を使っていました。
しかし、社会人となり、最初の大きな取引先が採用していたのが、
富士通のOASYSだったので、仕方なくOASYSも購入。
そこでの書類はみなそれで書きました。
そこに行けば、備え付けのOASYSが使えるのですが、
いちいち断って使うのも面倒くさいので、
わざわざ自宅のOASYSを大きなバッグに入れて、
持って行っていました。
今から考えるとあんな重いものをよく持って行っていたなー。
それからしばらくして、その取引先はすべてのシステムを、
Windowsに変更。(Windows95)
他の取引先もWindowsに変えたので、またまたWindowsを購入。
実はその前に、友人から勧められてMacを買ったばかりだったので、
思わぬ出費となり、財政がピンチになったことを覚えています。
という訳で自分はワープロはOASYSを選んだのでしたが、
キーボードは親指シフトではなく、JIS配列のそれを使い、
ローマ字入力で入力していました。
ある有名なノンフィクション作家、周囲の先輩がたが、
将来的にはそちらの方が絶対いいからと勧めてくれたから。
しかし、中には、親指シフトの方が押すキーボードの数が半分で、
早いから、こちらを採用した同僚、後輩もいましたね。
で、そうした人は、ワープロからパソコン時代になっても、
ずっと富士通の親指シフトのパソコン、キーボードを
使っていました。
はっきり覚えていないけれど、通常のJIS配列を
親指シフトに変更するソフトもあり、それを知人が
使っていましたね。
ワープロOASYSのコマーシャルを、
作家の林真理子さんがやっていたなー。
林さんは、ワープロを一時使っていたようですが、
すぐに手書きに戻られ、現在もパソコンを使って
いないとどこかに書かれていたような……。
それはともかく作家、脚本家に
親指シフトを使っている人が多く、
そうした親指シフトファン(親指シフター)の
グループもありましたね。
まだ使っている方も多いんでしょうね。
原稿用紙や万年筆を一生分買いだめておいた
昔の作家のように、親指シフトのキーボードを
出来るだけ買っておくと、もうかなり前ですが、
エッセイで書かれていた人もあったような。
そうそう、日本語入力で親指シフトの富士通から
出ていたものがあったなー。
自分はATOKを使っていますが、
親指シフトのためにはJapanistっていうのがありましたね。
これも昔、買ったなー。
先ほど、事務所を探したら、そのJapanist、
ワープロOASYS(何代目かのモデル。取っ手が割れていた)、
フロッピーディスク、外付けフロッピーディスクドライブ
などがごっぞりと出てきました。
これまでそれらを引っ張り出したことはなかったのですが、
何故だがなかなか捨てられそうにありません。
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