つつがむし病で死亡。千葉県で70代男性。

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つつがむし病で船橋の70代男性が死亡

2023年1月6日、千葉県船橋市保健所は、「つつがむし病」で市内の70代男性が
亡くなったと発表しました。
このつつがむし病は、ダニ類の「ツツガムシ」に刺されて発症する感染症です。
この男性は12月上旬におよそ1週間、千葉県南部に滞在し、住宅周辺で草刈りをしました。
12日から発熱、発疹などの症状が現れたため、1週間後に入院。病院がつつがむし病の検査を実施。
結果判明前の22日に亡くなったとのこと。草刈り中に刺された可能性があるとのことです。

ツツガムシはダニの仲間。山林、草むらに生息。刺されると発熱、発疹など。

フトゲツツガムシのイラスト

あなたは、このツツガムシに刺されたことはありませんか。
この虫はダニの仲間で、山林、草むらなどに広く生息。ただ体長0・2~0・3ミリなので、
肉眼ではなかなかわかりません。ツツガムシに刺されると、この男性のように発疹、発熱の
症状が出ます。さらには、刺された場所にかさぶたができ赤くなります。
もうかなり前ですが、房総の山の中を地元の人と歩いた時、事前にツツガムシ、ヤマヒルのことを
教えられ、夏にもかかわらず、長ズボン、長袖で肌を露出しない格好で来るように注意されました。
(ツツガムシの被害は、春、そして秋から初冬にかけてが多いそうですが……)
国立感染症研究所、《ツツガムシ病とは

厚生労働省、ダニ媒介感染症の予防啓発のリーフレット

「恙無い」は「ツツガムシの害にあっていない」が語源? それとも……

今でもこうしたツツガムシの被害は、相変わらずあります。「恙無し(つつがなし)」という
言葉がありますね。「無事である」「体に異常がない」といった意味で使われます。
もともとは、ツツガムシの害にあわないので、無事というところから来たとの説があり、
私もそう教えられた記憶があります。あなたはいかがですか。

俗に〈恙無し〉はツツガムシに感染していないことから転じて,
〈無病〉の状態をいうようになったとされている。

https://kotobank.jp/word/%E6%81%99%E7%84%A1%E3%81%97-1370026

この「つつが」については、ツツガムシに関係なく、災難、厄災、病気のこととの考え方も。

“つつが”とは”やまい”の古語で、用例は9世紀にさかのぼる。ツツガムシの名も「病気を起こす虫」の意味であるが、その事実が判明したのは19世紀末である。考えれば(考えなくても)ツツガムシが「つつがなし」の語源になるはずがない。

https://www.jataff.or.jp/konchu/mushi/mushi104.htm

上記のサイトや、ツツガムシ病についての各種サイトにあるように、この病気が、アカツツガムシ
(赤恙虫)というダニの幼虫によって感染することが、田中敬助によって明らかにされたのは
1899年。その病原体が、新種のリケッチャであることがわかったのが、1930年。
やはり、「恙無し」の語源がツツガムシに関係するというのは、無理がありますね。

聖徳太子が隋の煬帝に送った手紙の中に「恙無しや」

この「恙無し」という言葉を知ったのは、中学の社会の授業でした。
聖徳太子が隋の煬帝に送った手紙の中にこの言葉が出てくると。

「日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す。恙なきや。」

先生は、黒板にこう書いて、説明してくれました。前の所が有名ですね。
この文言を読んだ隋の煬帝が、激怒したと一般には説明されています。
その後、「恙無し」の言葉の意味、そしてツツガムシについて教えてくれたのでした。

またっそれより前、小学校の時、唱歌「故郷(ふるさと)」を習いました。その歌詞には、
「恙なしや友がき」と、出てきます。
けれど、この時は、全く意味を理解して歌っていなかった気がします。なにせ自分も含め、
多くの同級生が、「うさぎ追いし」を、「うさぎ美味し」と誤解していたくらいですから。

「死の虫」、つつがむし病を解明した日本人医学者を描いたノンフィクション

つつがむし病が新種のリケッチャであると解明したのは、日本の医学者たちでした。
そのツツガムシ病解明をめぐる人間ドラマを描いたノンフィクションが
「死の虫 ツツガムシ病との闘い」です。ノンフィクション作家小林照幸さんの作品です。
解明までには大変な努力、背景があったのですね。ツツガムシ病は、日本だけでなく、
世界各地で発生し、現在でも年間100万人が感染していると推定されている病気ですので、
この解明は、感染症的には画期的なことだそうです。

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山林、草地、藪などには出来るだけ入らない。忌避剤のスプレーを

つつがむし病を防ぐ一番の方法は、ツツガムシに刺されてないこと。ツツガムシがいそうな
場所(山の中、草地、藪など)に入らないことです。そうした場所に出かけるときは、長袖、
長ズボン、首回りもタオルで覆うなど、肌の露出を避けます。サンダルなどはもってのほか。
裾、袖もマジックテープ、ひもなどでしっかりと閉めた方がより効果的です。
さらに自分もかけられましたが、「忌避剤(ディート剤:ジエチルトルアミド成分)」を
スプレーするとより安心です。ただし、忌避剤は、過敏な人、幼児などに使う場合は、
忌避剤の説明文を読むなどして、注意してください。
以下は、そうした忌避剤の一つ。有効成分が30%含まれています。

プロフィール
この記事を書いた人

35年以上にわたり、放送(TV、ラジオ)業界、イベント制作に携わる。
30年余り、放送関係の専門学校講師を勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に関するHPの制作、コンサルタントも、
行う。新聞は小学4年生から読み始め、多い時には13紙を愛読。現在は朝、毎、読、日経、日経流通、日経産業、産経、東京、日刊スポーツの
9紙を購読。取引先、図書館で地方紙、専門紙、雑誌もチェックする。
ブログ「トクダス」
https://nikitoki.blog.ss-blog.jp/
ブログ「人生やり残しリスト」
https://yarinokoshi.blog.ss-blog.jp/

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