あなたは「送骨」という言葉を
聞いたことがありますか。
私は、今朝の電子版朝日新聞の記事で
初めて知りました。
(この言葉が示す行為、サービスは知っていたが)
2019年11月8日、(有料会員限定記事。一般には一部のみしか読めません)
《小包で届く遺骨を埋葬する寺 「断れば廃棄」動いた住職》
https://www.asahi.com/articles/ASMBL6VV0MBLPTIL033.html?iref=pc_ss_date
《火葬されたものの引き取り手のない遺骨を送ってもらい、
有料で埋葬する寺が富山県高岡市にある。住職はこれを
「送骨」と呼び、宗派を問わず供養を続けてきた。》
つまり遺骨を送ること。それを納骨し供養することのようです。
記事には、読み方が書いていませんが、
おそらく「そうこつ」なんでしょうね。
日蓮宗高岡大法寺、開山堂
http://www.daihouji.net/
NPO法人道しるべの会東京連絡所
https://michishirube-tokyo.jimdo.com/
そこにあるように、上のお寺、住職は、
2010年1月31日放送のNHKスペシャル
「無縁社会~無縁死3万2千人の衝撃」で紹介されていました。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20100131
この番組の反響は大きく、「無縁社会」という言葉は、
2010年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の
トップテンに選ばれ、番組内容は書籍となりました。
この大法寺が、無縁の遺骨を宅配便(ゆうパック)で
受け付けて供養する「送骨」サービスを始めた寺なんですね。
(他の宅配業者は遺骨の取り扱いをしていないため、
「ゆうパック」で送付する)
このお寺が永代供養する合葬墓を建てたのが2006年。
これはもともと、檀家さんの中で、墓の継承者がいない人から
相談を受けたのがきっかけ。
檀家さんだけでなく、無縁仏も引き受けたところ、
全国から問い合わせが多く寄せられたところから、
始まったようです。
今では、このお寺に限らず、全国の様々なお寺、
納骨堂で行われているようです。
上に記したNPO法人以外にも数多くの業者がいるみたいです。
(送骨で検索すると、検索結果におおく出てくる)
法律上の問題は?
○墓地埋葬法により、遺体の火葬には火葬許可証が必要。
(埋葬の方法、場所などの定めあり。埋葬許可証)
○遺骨を送る=送骨を禁止する法律はない。
○送られた遺骨を、上記の墓地埋葬法で許可を受けた
墓地・霊園など埋葬する場合、法律には触れない。
○刑法では死体遺棄罪という罪があるが、
遺骨を放置したり捨てたりしていないので、これにも触れない。
関連する言葉
直葬 葬儀をせずに火葬のみを行う。
無葬 葬儀を行わないこと。
無縁死 一人暮らし、近所づきあいのない人が亡くなること。
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