夕方、食卓についたら、
すでに食事を終えた母から、
「冷蔵庫にキュウリの酢の物がはいっているよ」
と声がかかりました。
自家製の酢の物です。
夏になると大量に作り、
冷蔵庫に入っていて、それをその時、
食べる分だけ出して、食します。
具はキュウリのみですが、
時にタコ、赤貝、穴子などが加わることもあります。
これは、母の実家から伝わるもので、
昔は、
「春苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油と合点して食え」
と言って、夏には酢の物を食べて、食中毒を抑え、
酢の酸っぱさで食欲を増して、夏の暑さを乗り切った
ということなんだとか。
(この言葉は、明治時代の医師で薬剤師、日本陸軍で薬剤監、
軍医を勤めた石塚左玄が唱えたものだそう。石塚は 食養会を作り、
一物全体を唱え玄米食を勧めました)
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キュウリ、トマト、ナスなどの食べ物は、
体を冷やす働きがあるようです。
キュウリの酢の物は、
体にこもる熱を取り去ってくれるとも。
あと、良く作って食べていたのは、
みょうがの甘酢漬け。
小さい時は、みょうがのどこが美味しいのだろう
と疑問に思っていましたが、大人になってから、
あのほろ苦さや風味がなんとも言えず好きになりました。
そうめんなどの薬味に欠かせませんが、
生だけでなく、甘酢漬けにしたり、
他の夏野菜と一緒に、細切りにして炒めたり
すると量をたくさん食べられますね。
梅雨明けももうすぐ。
これからの厳しい夏を乗り切るために、
きゅうりの酢の物をはじめ、酢を使った料理を
一杯食べたいと思います。
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昨日、夜訪れた店で、スペアリプを焼いた後、
お酢で煮た料理が出ました。
鳥肉なども酢で煮ると、骨離れもよくなり、
さっぱりといただけます。(鳥のさっぱり煮)
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