夏の西瓜、メロン。
昼下がり、種を飛ばしながら
むさぼり食った小学校の夏休みを思い出します。
メロンは高かったので、ごくたまにでしたけれど。
そんな小さな頃、祖母や伯母さんなどから
よく言われたのは、
西瓜は、体の悪い水分を出してくれる。
腎臓に良い
ということ。
ずっとそう信じていたのですが、
すべての人に対して、そうではないようです。
少し年上の知合いが、腎臓の機能が低下し、
今、食事療法を行っているんだとか。
その中で、教えられたのが、まさにこの西瓜だったとか。
その人も西瓜は腎臓に良いと信じていたので、
はじめは疑ったそうです。
西瓜が体特に腎臓に良いと言われているのは、
カリウムが豊富に含まれているから。
高血圧の予防のために、ナトリウムは控えめにし、
カリウムはしっかり取りなさいと言われます。
カリウムは余分なナトリウムを体外に出してくれるから。
こうしてカリウムの多い西瓜、バナナ、トマトなどを
とると、健康に良いと言われてきたのです。
ところが、上の話は腎臓の機能がしっかりしている人の場合。
カリウムを取り過ぎても、腎臓が働きしっかり余分な
カリウムを排出してくれるのですね。
しかし、腎臓の働きが弱って「腎不全」やそれに近い状態の人が、
カリウムを取り過ぎると、カリウムが尿として体外に排出しづらくなり、
体に溜まり、高カリウムK血症になりやすくなるとのこと。
高カリウム血症は、不整脈、心臓まひを引き起こす原因の一つなんですね。
なので、腎臓の働きが悪い人は、
カリウムが高い食品をとるのは、
控えなくてはいけないようです。
昔ながらの「常識」でも、人により、
あてはまらないことがあり、
またその「常識」自体も変わっていることがあるので、
注意しないといけないなと強く思いました。
《2010.07.20【食事療法】
スイカは腎臓によい・・・?!》
http://www.shinshu-jinzou.ac.jp/topics/cat1/post_44.html
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