年を重ねれば、テレビの視聴時間は長くなる。
そんな調査結果をみた覚えがあります。
あなたのお父さん、お母さんはいかがですか?
特に夏の暑い時期など、外に出ず、
家の中で長時間、テレビをご覧になって
いるのではないかと思われます。
大阪大学の研究チームが、テレビの視聴時間と
死亡リスクについて研究成果を発表しました。
それによれば、テレビを1日に5時間以上見る人は、
肺の血管がつまる肺塞栓症で死亡するリスクが、
2時間半未満の人に比べ2.5倍に高まるとのことです。
20年にも及ぶ調査を続けた結果とのこと。
肺塞栓症(はいそくせんしょう)は、
エコノミー症候群としても知られる病気で、
同じ姿勢を長時間続けると発症するとされています。
テレビの1日の視聴時間と死亡リスク
2時間半未満の人を1とした場合、
2時間半〜5時間未満見る人1.7倍、
5時間以上の人 2.5倍
なお調査をした大阪大の白川透特任研究員によれば、
なんと日本人の25%が1日に5時間以上テレビを見ているとのこと。
死亡リスクを高めるためには、1時間に1回は歩いたり、
ふくらはぎをマッサージするなどすることを勧めています。
80歳を超えて、体力が落ちた母親。
かかりつけの先生から、テレビを見るときは、
長時間ずっと見続けないこと。
民放の場合、コマーシャルの度に立ち上がったり、
トイレに行ったり、お茶を取りに行くなどの
用事をするなどして、体を動かすように言われたとか。
またNHKで放送しているテレビ体操も毎日行っています。
さらに自分の見たい番組以外は見ないように、
好きな番組を見終わったら、リモコンで即座に
電源を切るように心がけています。
以前、1日3時間以上テレビを見ていた若者は、
中年になって記憶力低下というニュースをお伝えしましたけれど、
長時間のテレビ視聴は、高齢者に限らず、下の世代にとっても、
心身ともによくないようですね。
関連エントリー
《若い頃、1日テレビ3時間以上見ていた人は、40~50代になって記憶力が低下。アメリカの医学誌に論文。》
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