「薪活(まきかつ)」。丸太から薪を作るのを楽しむ。
2022年9月11日付の日経流通新聞に《薪活、癒やしのゆらめき
山で木を切り、割って干す》との記事が掲載されていました。
婚活、朝活、終活など、今時は、なんでも「〇活」がありますけれど、
「薪活」は、初めて目にしました。
「薪活」は、自分で薪を作る、つまり薪を作る活動のことのようです。
キャンプ、薪ストープがとても人気ですけれど、薪は、それらの必需品。
需要が高まってとても高くなっているのだそう。
経済的な面、またそれに加え、薪を作ること自体を楽しむ動きが広まっているようです。
2022年6月から薪割り体験できる「薪のサブスク」が開始。
記事では山から木を切り出し、薪にするまで行う愛好者が紹介されていました。
またこの6月から始まった日本初のサービスも取り上げられていました。
それは、福島市のシュガー林産が行う「薪活サロン」。
https://community.camp-fire.jp/projects/view/592087
薪作りを手軽に体験でき、作った薪を持ち帰ることができます。
薪作りは、作業だったり、苦役でしたが、それを楽しむ時代になったんですね。
いろいろなプランがありますが、《参加型限定(1回の参加で40kgまで)500円/月》。
こちらは、参加して自分で薪を作り持ち帰るというものです。(未乾燥なので乾燥の必要あり)
《配送型限定 中身はお任せ(15kg)1,100円/月》。こちらも未乾燥ですが、薪になった状態で
配送してくれるサービスですね。
薪は使えるようになるまで2年かかる。乾燥が必要
市販の薪はほぼ乾燥して買ったらすぐに使える状態です。一方で上にある薪活クラブや、
自分で木から作った場合の薪は、未乾燥状態。
乾燥していない薪を薪ストーブにくべると、十分な燃焼ができず煙が発生したり、ストーブを
傷めたりします。なので薪は乾燥する必要があるのですけれど、一般的には割ってから二冬、
2年はかかると言われています。
以前、長野の村に通っていた頃、薪割りをさせてもらったことがあります。そこの農家の
方から、薪割りのコツ、薪の乾燥の大切さ、時間がかかることを丁寧に教わりました。
薪作りは夏が一番で、夏から秋にかけて作り始め、それをその年、そして翌年の冬を
超すまで、雨にあたらない軒下や薪小屋に入れて、乾燥させるんですね。
なお小枝、枯れ枝などは、薪に比べて乾燥しやすいので、そのまま使っても良いとのこと。
薪作り体験するまでは、薪ストープに憧れていたのですが、作業の大変さと時間がかかること、
さらに薪を買う場合はかなり高価であること、薪ストーブ、煙突などのメインテナンスも
時間とお金がかかることを知った後は、漠然とした憧れは消えました。
手間をかけられる、楽しめる人でないと、薪生活は出来ないみたいですね。
本「完全焚火マニュアル」
薪ストープの時ほど厳密ではありませんが、焚火をするときも薪は乾燥したものが良いよう。
広葉樹、針葉樹、大きさ、組み方など焚火を極めるのは、知識と体験が必要なようですね。
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