先日、夕食のためにリビングにいったら、
奥のソファーのところで、母が電話をしていました。
その口調・内容からして、相手は、
母の一番上のお姉さん(伯母)のようです。
自分の食事が終わりかけたころ、
ようやく電話の子機を置いて、
テーブルに戻ってきて、お茶をいれました。
「岐阜の一番上のお姉さんから。
なにごとかと思ったら、『あんた、知ってる?
今日はあんたたちの結婚記念日だよ』」
との内容でした。
なんでも今、写真を整理していて、
ずっと昔の写真を見ていたら、
昔の父と母の結婚式の記念写真が出てきたんだとか。
そこには日付が記されていて、それがまさに
今日で、これはということで、
電話をしてきたんだそう。(1月24日)
子どもたちはもちろん、本人たちもすっかり
忘れていて、お祝いなど何も特別なことは
していません。
「なにせ60年以上も前のことだからねー」と母。
それでも結婚して何年かは、記念日には、
夫婦で外出して、食事をしていたそう。
子どもができ、大きくなり、家族で食事をする機会も
ありましたが、たいていは誕生日で、結婚記念日は、
自然に祝わなくなったようです。
けれど、お姉さんから電話をもらったことで、
昔がよみがえったようで、記念日に二人で
行ったお店や食事などの思い出を、
詳しく話してくれました。
いやそれにしても、そんな昔のことをよくも
そんなに覚えているものだと、こちらは、
関心してしまったのですが、これは、男と女の
記憶の違いということなのかもしれません。
(おそらく父は覚えていない)
こうしてみると、モノも大事だけれど、
いろいろと一緒に体験するということは、
それ以上に人生の糧になるものだな
ということです。
そうした共通体験をたくさん持っている人ほど、
豊かで幸せな人生といえるのかもしれません。
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