2015年12月18日、朝日新聞の夕刊に、
川崎市に住む竹島静枝さんという女性が、
介護資格をとったとの記事が出ていました。
年齢は88歳。
驚きですが、竹島さんは、この11月半ばから介護の学校に通って、
講義を受け、12月17日、介護職員初任者の修了試験を受けて、
見事、合格されたとのことです。
88歳と聞くと、なにも今更、介護されるような年になって
と思ってしまいます。
竹島さんは、糖尿病、心臓病の持病があり、勉強しておけば、
介護されるときに、相手も自分も楽なはずと思い、学校に通い、
資格をとることを思い立ったそうです。
講義では17人の受講生の中で一番熱心にメモをとり、
実習も経験を生かして一番上手にこなし、講義は皆勤。
さらに受講生たちの飲み会にも毎回参加していたとのこと。
いやー、気合いが入っていますね。
記事には竹島さんの半生が紹介されています。
尋常小学校を卒業後、女中として奉公に出され、21歳で結婚。
3人の子宝に恵まれたものの、すでに旦那さんと、
2人の息子さんは亡くなっているそうです。
尋常小学校以来およそ75年ぶりの学校。
《「教わることをなかなか覚えられないのは困るけれど、
新しいことを知ることができて面白い」》
とお答えになっています。
今後ですが、竹島さんは、実際に介護施設で
働くことを考えていらっしゃるそう。
88歳でも介護されるのではなく、介護をする側に回ることができる。
その可能性を示した竹島さんは、同年代さらには、
下の世代の人にとっても、大きな励みになりますね。
「今度、生まれ変わったら、〇〇したい」
ある年齢に達したら、そう言いがちです。
けれどもしかしたら、意識を変えれば、
生まれ変わらなくても、現世でそれにチャレンジできるの
かもしれませんね。
そんなことを思わされた、心はずむニュースでした。
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